内容説明
壬申の乱の勝者・天武天皇とその子・大津皇子の確執。その鍵を握る大津妃・山辺皇女の意外な正体。繰り返される皇子たちの凄惨な権力闘争―天智・天武朝から聖武朝に至る、『万葉集』のクライマックスを解読する。
目次
第1部 大津皇子処刑の真相(臨死の歌;西域から来た皇女;天武天皇と大津皇子の確執;大津朝の挽歌)
第2部 暗闘する皇子たち(天武朝と天智朝、末裔たちの運命;万葉歌が暗示する「皇子殺害」;文武天皇はなぜ日本を去ったのか)
第3部 万葉集の底に流れる怨念(女帝誕生;武力と権力;「長屋王の変」と大伴旅人)
著者等紹介
小林惠子[コバヤシヤスコ]
古代史研究家。1936年生まれ。旧姓・稲田。岡山大学法文学部文学科東洋史専攻卒業。中国や朝鮮半島の膨大な史料を駆使して、日本古代史に新たな光を当て続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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