内容説明
本書は、『古事記』『日本書紀』の記述・内容の差異などから、律令制以前の古代天皇の本質に迫るものである。すべてを読み終えた時、古代天皇について、ひとつの「像」が結ばれるだろう。日本史最大の謎に迫る!
目次
第1章 古代天皇の名前と鳥霊信仰
第2章 古代天皇は「日の御子」か?
第3章 『万葉集』の「日の皇子」を読み解く
第4章 天皇家の太陽神信仰の起源
第5章 『古事記』に見える、畿内と九州の交流
第6章 天と日の思想と天照大神
第7章 仏教受容と石上神宮から探る、天皇の本質
終章 なぜ、天皇は存在したのか?
著者等紹介
平林章仁[ヒラバヤシアキヒト]
龍谷大学文学部歴史学科教授、博士(文学)。1948年、奈良県生まれ。1971年、龍谷大学文学部史学科卒業。龍谷大学・堺女子短期大学非常勤講師、龍谷大学仏教文化研究所客員研究員を経て、現職。専門は日本古代史、特に神話・古代宗教・氏族など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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fseigojp
7
天武から祭祀王の要素が減少したという ヒルメとヒルコ ヒルコはどこにいった?2023/12/12
TMHR ODR
3
★☆☆☆☆ん〜、面白いとか面白くないとか言うより、自分の古代史知識じゃ理解が追いつかない本、と言う他ないなと。タイトルに飛びついて読みはじめたものの、主に古事記、日本書紀、他にも万葉集、隋書倭人伝などから細かな表現の違いを挙げて論証していくものの、我が脳ミソはついて行けず。さっくり結論づけてくれない文章もしんどい。今までの古代天皇家に関する研究はその宗教的性格を抜きに語られ過ぎてるよーと言いたいということは分かったけども、結局タイトルの疑問に対する答えが見つからない。2015/11/18
乱読家 護る会支持!
3
興味深いタイトル。神代の時代の宗教的価値、皇祖神の変更、天皇と仏教の関係などを探求する。。。えっと、古い時代の考察は、古事記、日本書紀、中国の文献、古墳や各地の古書など資料が圧倒的に少なく、、、かなり、地味な研究が必要であり、いくら仮説を立てても実証できない悲しい研究なのです。。。ということはわかりましたか、本文は私にとっては退屈でした。。。えっと、古代史は実際どうであったかということよりも、現代人がどのように認識し、どのような影響を受けているかに興味があるので。。。2015/10/30
しょ~や
1
古事記、日本書紀って思った以上に異伝があるんですね。実在性やらを確かめるのが大変なわけだ。2016/07/22
ごいんきょ
1
期待していたテーマとは違っていた感じ。 結論も良くは理解できなかったです。2016/01/05