内容説明
痛みは、その人個人の特有な感覚で、なかなか他人とは共有できない。だが、痛みがあるからこそ病気の存在がわかるため、痛みの治療は医療の原点であった。痛みの研究は近年、大いに進歩した。なぜ痛いのか。どうしたら痛みから解放されるのか。最新の研究成果は、痛みに苦しむのは過去のことだと教えてくれる。癌の進行にともなう痛みは、患者の人間的な生活を奪ってきた。痛みの我慢は無用なことで、痛みさえなければ「生活の質=クオリティ・オブ・ライフ」が保てるのだ。痛みのない安らかな生活を実現するために、ペイン・クリニックの第一人者が贈る福音の書。
目次
序章 遅れていた癌対策
第1章 痛みとは何だろう?
第2章 痛みを伝える
第3章 痛みを取る
第4章 癌はもう痛くない
第5章 緩和治療と日常生活
著者等紹介
花岡一雄[ハナオカカズオ]
1946年生まれ。東京大学医学部卒業後、米国エール大学麻酔科研修医を経て1991年、東大医学部麻酔科教授。現在、JR東京総合病院院長、日本ペインクリニック学会代表理事のほか、千葉大学、東邦大学で教授を務める。痛みを除去するペイン・クリニックの第一人者で、研究論文は数多い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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