内容説明
昔といまの航空写真をもとに、人の手が加わる以前の土地状況を読み込んでいく。すると、そこに土地本来の性質が浮かび上がる。本書は、液状化被害にあった地域と土地状況の相関関係を丹念に読み取り、その遠因を探る労作。航空写真を読み込むための基本から応用まで網羅した最適な入門書でもあり、防災に関する地形や地図の知識も豊富である。
目次
1 地震による危険な土地を知るための基本(地震による家屋の被害;被害の地域差を探る材料 ほか)
2 古い航空写真等で家屋被害を分析する(千葉県東京湾岸地域の地形;家屋の被害の状況 ほか)
3 これからの展開(温故知新―古い航空写真で現在がわかる;これからの展開)
付 航空写真を用いて地域を知るための基礎(航空写真を知る;地理情報の充実)
著者等紹介
小泉俊雄[コイズミトシオ]
1969年千葉工業大学土木工学科卒業。1971年中央大学大学院理工学研究科土木工学専攻修士課程修了。1991年スウェーデンストックホルム王立工科大学客員研究員。現在、千葉工業大学工学部建築都市環境学科教授、工学博士。専門は測量学。日本測量協会理事
阿部三樹[アベミキ]
前道路建設コンサルタント技師長。1963年東京大学理学部地学科(地理学課程)卒業。国際航業(株)ほか建設コンサルタント会社を経る。技術士(建設部門、総合技術監理部門)。2014年2月死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。