内容説明
1980年前半、木造建築の良さ、建築資材としての可能性が世界的に提唱されるようになり、多くの大規模木造建築が建設されるようになった。1993年6月、木造建築にかかわる建築基準法の一部が改正され、要求される性能が満たされれば、準耐火建築物として位置づけられるようになった。RC造、S造に比べ今なお多くの制約を受けるものの木造建築の可能性は拡大した。こうした背景を反映し、本書は従来の図集という枠から一歩踏み出し、資材、構造そして耐火にかかわる問題についても紹介した。
目次
地球をイメージした多面体ホール
スペースフレームで構成されたピラミッド形の空間
独自の木造概念で生まれた木の空間
大型化の第一歩を実現した木造共同住宅
集成材による3ヒンジアーチのホール
小径木を利用した立体トラスの体育館
木造格子シェルによるパビリオン
世界最大級・木造ハイブリッド膜ドーム
論文