内容説明
大学在学中に、友人から親の家の設計を依頼されたことに始まり、以後四十数年、著者が、日々の生活の場を見つめながら住宅設計の取組みを通して得た貴重な経験と視野を、実作を織り込みながら語る。フリーハンドによる味わいのある図面表現が、建築科の学生や建築家を志す若い読者、すでに実務に通暁している設計者にとって、図面を描く喜びや住宅設計の楽しみを再発見し、建築家の「初心」の大切さを想い起こさせてくれる。
目次
第1章 木々の恩恵―木や植物から学ぶもの
第2章 家の骨格への視線―初めての作と二番目の家
第3章 小ささの持つ場の親密―小規模の家の空間とその質
第4章 土地や風景との対話―土地の相と場所の想
第5章 場所を織る―生活のかたちと居場所の骨格
第6章 都市に拓く庭―生活の中に呼び込まれる自然
第7章 ともに住むかたち―生活の場の区分と交流
第8章 「プラン」をめぐって―アイレベルからの空間と場の思考
著者等紹介
益子義弘[マスコヨシヒロ]
1940年東京に生まれる。1964年東京藝術大学美術学部建築科卒業。1966年同大学大学院修士課程修了、同大学助手(吉村研究室)。1973年MIDI綜合設計研究所。1976年M&N設計室設立。1984年東京藝術大学美術学部助教授。1989年同大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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