出版社内容情報
約束をすべて果たして水になる今ほんとうにあなたに会えた
『ビッグ・フィッシュ』より
忘れられないとびきりの映画とドラマについて、歌人・東直子が
短歌と絵を添えて心で観た世界を綴るエッセイ集。
33本の映像作品、22点のイラスト、41首の短歌を収録!
花を掬うように魚を手のひらに ひとときの芯したたるばかり
『火の魚』より
風がふいてふりかえったらもういない君は花びらそのものだから
『パリ・テキサス』より
うつくしい一瞬だけでよかったの 川を流れてゆく柩たち
『いつか読書する日』より
映画やドラマに触発されて作った短歌は、その細部を新しく記憶でき、自分の感覚をまじえてその世界を胸にしまっておけるような気がします。さらに、映像として体験した世界を、そこに生きている人をいとおしく思い、讃えるような気持ちで絵を描きました。
――「はじめに」より
内容説明
忘れられないとびきりの映画とドラマについて、歌人・東直子が短歌と絵を添えて心で観た世界を綴るエッセイ集。33本の映像作品、22点のイラスト、41首の短歌を収録!
目次
『火の魚』本のめぐりを生きる緋
『2001年宇宙の旅』未来を見る未来
『アンという名の少女』フェミニストとしてのアン
『耳に残るは君の歌声』忘れないで、でも、忘れて
『野のなななのか』「やさしさ」のための遺言
『ビッグ・フィッシュ』ありったけの愉快な嘘を
『山の郵便配達』見たことのない懐かしい道
『すいか』居てもいい場所で、生きる
『はちどり』一四歳、意志の火をともす
『平清盛』ひたむきに夢みた海の都
『パリ・テキサス』砂地をつらぬく長い道
『トニー滝谷』あなたに足りないものはなに?
『過去のない男』人生は後ろには進まない
『あのこは貴族』窓を見る、ドアを開く
『リリーのすべて』身体の奥から生まれた願い
『あまちゃん』一人残らず好きになる
『サイダーハウス・ルール』生きていくための儀式
『スナックキズツキ』ノンアルコールスナックの自由
『友だちのうちはどこ?』ジグザグ道に希望を託して
『歩いても歩いても』確かに生きていた〔ほか〕
著者等紹介
東直子[ヒガシナオコ]
歌人・作家・イラストレーター。1996年歌壇賞受賞。2016年『いとの森の家』で第31回坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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