建築する身体―人間を超えていくために (新版)

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  • サイズ A5判/ページ数 231p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784393955055
  • NDC分類 520.4
  • Cコード C0010

出版社内容情報

真に人間的な世界の実現を探求する世界的芸術家ARAKAWAが切り開く衝撃的身体論。哲学者J・J・ルセルクルの序文を増補。

内容説明

人間の可能性を最大限発揮させる建築とは。イメージ・知覚・身体のランディング・サイトとは。三鷹天命反転住宅の完成によって明らかになりつつある、世界的芸術家ARAKAWAによる衝撃の生命論。

目次

1 有機体‐人間
2 ランディング・サイト(降り立つ場)
3 建築仮説
4 建築的環境
5 手続きをとおした建築
6 建築する身体のための諸註
7 二つの建築的手続き
8 臨界を支えるもの
9 日常の探求

著者等紹介

河本英夫[カワモトヒデオ]
1953年生まれ。東京大学大学院理学系研究科修了。現在、東洋大学文学部教授。専門は、科学論、システム論、システム・デザイン。哲学史、思想史、科学史を通じて数多く構想された有機体論、生命論、生の哲学、システム論の一切を踏まえた上で、現代の生命論・身体論の射程を大幅に更新し、深化させたのがオートポイエーシスの構想である。フランシスコ・ヴァレラとウムベルト・マトゥラーナによって創始されたオートポイエーシス構想の理論的な輪郭を明確にし、その隠れた可能性を探り当てることを通じて構想の豊かな拡張を図る一方、舞踏をはじめとする芸術制作、そして脳科学、進化論等々の自然科学、および精神医学やリハビリテーションの医療現場など実に数多くの現場に向けて、各フィールドの制作者たちの実践的・理論的なブレークスルーが実行可能になるための、決定的に重要な示唆をあたえ続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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roughfractus02

6
坂と崖と凹凸だけの環境に住まうか、眼を瞑って長時間家中を歩いて生活するかすると、行為は環境と身体をその都度ごとに建築して持続していることが感じられる。人間は時空をリニアに建築し、直立二足歩行して身体を退化させ、生命を枯渇させる生物なのだろう。都合のいい平面で世界を把握し、時間も直線状に作って過去と未来を配置したのは誰なのか? そんな時空に身体が静止したままでは環境の少しの揺れも不安と恐怖を生み出すだろう。生命の潜勢力を誘発して別のものになるために、身体を建築しなくてはならない・・・ヘレン・ケラーのように。2017/02/11

毒モナカジャンボ

2
超越的(つまり外部的)死後的場所・価値源泉としての神、その罰としての死が括弧に入れられた時に生まれる可能性に対し、我々は何をなすべきか。死に抗する建築というプロジェクトは全時代的な意味での詩的芸術的な範疇に収まるものではなく、近代の生命科学や医学(自己組織化や人工生命及びクローニング)に並走するもう一つの(未)科学的実践である。河本英夫氏による解説にあるオートポイエーシスの実践との差異が大まかな見取り図になるだろう。ランディングサイトは志向性及びノエマ-ノエシスと、環境制作はアフォーダンスと共振するが2020/07/19

a._v._e

0
★★☆☆☆2008/10/26

毒モナカジャンボ

0
2回目。とりあえず手近にできることとして、自分の部屋を自分に驚き・疑問・試行をもたらすような形態として再編したい(掃除したいということ)。2020/09/14

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