日本一小さな大大名―たった五千石で、徳川将軍家と肩を並べた喜連川藩の江戸時代

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784766211825
  • NDC分類 213.2
  • Cコード C0021

内容説明

元禄期の藩主、四代昭氏は赤穂浪士のせいで十万石の夢が消えた?幕末の藩主、十二代縄氏は黄門様の遺言で藩主になった?石高はわずか五千石、なのに格は十万石で、参勤交代なし、諸役なしの特別待遇、おまけに「御所さま」と敬われた。下野喜連川―。この小藩のお殿さま、いったい何者か。

目次

第1章 「御所さま」はたったの五千石―日本一小さな大大名、喜連川藩誕生の秘密(何が特別?喜連川藩の不思議;喜連川藩成立の鍵を握る“美貌の正室”;だから喜連川氏は「御所さま」なのだ;江戸城内でも御所さまは別格中の別格)
第2章 御所さまは商売熱心―由緒正しき極小藩の見栄と悲喜(上得意は他藩のお殿さま;あの手この手で財源をひねり出す御所さま;御所さまの江戸参府)
第3章 名君か、珍君か?―個性豊かな御所さまたち(幽閉された悲運の御所さま;領民思いの頼もしい御所さま;文武両道の豪快な御所さま;歴代随一の見栄っ張り、だけど憎めない御所さま;わずかでも加増は加増、幸運の御所さま;改革の理想に燃える御所さま)
第4章 変わり行く時代の中で―御所さまの幕末と明治(黒船が来た;逃げ出した婿殿;時代の嵐の中で;戊辰戦争と喜連川;新時代に向けて)

著者等紹介

山下昌也[ヤマシタマサヤ]
高知県生まれ。中央大学商学部卒。文献・史料を渉猟し、歴史に埋もれた人物・逸話を蒐集、歴史読み物から小説まで多くの著作を発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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電羊齋

4
石高わずか五千石と、およそ「大名」とは言い難い小藩だが、源氏と足利家の末裔であり、御三家や百万石の大名にも負けない家格を誇り、身分は徳川将軍家の臣下ではなくいわば客分。しかも参勤交代は自由で、諸役も免除、幕府の将軍を意味する「御所」・「公方」号を許されるなど、別格中の別格だった喜連川家。 中国史好きの自分としては、北宋における後周皇族の柴氏を思い出した。 歴代藩主の逸話、小藩ゆえの慢性的な財政難を乗り越えるための涙ぐましい努力も面白い。2015/07/07

いもせやま

2
家康の名門好きは有名。名門吉良家や今川家が徳川幕府下で高家として活躍していた事を知っているのは歴史好きとしては常識です。しかし、徳川以前の源氏長者である「足利家」はどうなったのか…?というのを知っているのは少数だと思います。これは足利宗家として江戸時代大名となった「喜連川家」の話。五千石でありながら、家格は百万石の前田家と同格、参勤交代の強制なし、というか徳川の盟友扱いで家臣ではない等、大名としてはイレギュラー過ぎるその存在に驚きます。

叔嗣(しゅくし)

0
読むまでは知らなかった。参勤交代の免除や御三家とタメ口など、逸話は面白かった。

なん

0
内容は大体知っていたが、喜連川氏関連の本があったことに驚いた。2012/12/29

wang

0
足利将軍家に連なる江戸時代の喜連川藩の成立と歴代藩主の逸話。源氏嫡流の血が……。御所号など結構知らないことが多かった。2009/07/13

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