出版社内容情報
チベット医学を単にアジア辺境の一伝統医療としてとらえるのでなく,そのスピリチュアルな普遍性,また西洋のホリスティック医学との共通性などから評価解説する。
内容説明
祖国を追われたチベットの人々の間に今なお継承され続ける伝統の医術。そこには現代医学が見失った癒しの奥義が絶えることなく息づいている。チベット医学の全てを紹介しつつ併せて西洋の諸治療法との比較検討をも試みた、現在望みうる最も包括的な入門書の全訳。
目次
第1部 チベット医学入門(チベット医学の起源とその基本テキスト『四部医典』;チベット医学の思想としてのタントラ仏教とそのシンボリズム;チベット医学の人間観と健康観;病気―その原因と結末;診断―各種の診断法と体質判断;チベット医学からみた心と精神の病気;チベット医学のエコロジー的観点;治療総論;食餌療法と行動療法;薬物療法と補助療法)
第2部 チベット医学とホリスティック医学(チベット医学と西洋のホリスティック医学;フィジオメディカル薬草学とチベットの薬草学;ホメオパシー;手技の医学・オステオパシー;宇宙の“大いなる息”、ホリスティック医学の真随;オステオパシーとチベット医学に共通する病因と治療部位;仏陀の法による心理カウンセリング;チベット医学の西洋医学への導入;チベット仏教の思想と医学にもとづく健康法;結論ならびに将来への展望)
付録 専門家のための資料(チベット医学の尿検査法)
付論 解説に代えて「チベット医学のホーリズム」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
カムナビ
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イギリスのオステオパス、トム・ダマーの著書。トム・ダマー氏はオステオパシーのSATというテクニックの開発者で、弟子のジャズ・ラム博士が日本に指導にきておられます。セミナー開始時に必ず瞑想を皆でやるのですが、その理由がわかりました。本書では、チベット医学の基礎的な事項と、さらにホメオパシー、オステオパシー、アーユルヴェーダとの類似性を解説しています。特にアーユルヴェーダのヴァータ、ピッタ、カパの概念とはほぼ同じです。オステオパシーとも、治療のモダリティは違うものの、根底に流れる宇宙観、人間観、健康と病気の捉2016/09/22




