出版社内容情報
ヘテロセクシュアルの男女を頂点とする近代の価値観を相対化し、『源氏物語』や『紫式部日記』、さらには『逃げ恥』『恋せぬふたり』を題材として、現代人のセクシュアリティやアイデンティティ、仕事とプライヴェートの境界、家族・結婚のあり方を再考する。
内容説明
恋愛ばかりがそれほど重要なのでしょうか?古典文学には、現代のセクシュアリティとアイデンティティの限界を乗り越えるヒントがある!
目次
第1章 仕事で恋愛をすること―現代におけるセクシュアリティとアイデンティティ
第2章 心と体で分けられた自己―『源氏物語』のアイデンティティ
第3章 融合する身体―宇治十帖のアイデンティティ1
第4章 浮舟の変身―宇治十帖のアイデンティティ2
第5章 セクシュアリティを自認しない世界―『源氏物語』のセクシュアリティ
第6章 作者と作品を結びつけること―紫式部のセクシュアリティ
著者等紹介
西原志保[ニシハラシホ]
東北大学文学部・大学院文学研究科現代日本学専修助教。博士(文学)。1980年香川県生まれ。2009年3月、名古屋大学大学院文学研究科博士課程後期課程修了。名古屋大学高等教育研究センター研究員、国立国語研究所研究員、共愛学園前橋国際大学非常勤講師などを経て、2022年10月より現職。もともとの専門は平安文学だが、恋愛や生殖に忌避的な女性の感性に注目し、日本近現代文学・文化も対象とする。現在の研究テーマは、動物・植物・人形表象(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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