出版社内容情報
大好評『14歳のための物理学』の続編。前著でふれていない「相対性理論」を解説しながら「今を生きる意味」を優しく感動的に語る。
内容説明
楽しい瞬間は、なぜ速く過ぎ去るの?そもそも「相対性理論」て、いったいナニ?―お答えします。やさしく、わかりやすく。
目次
その1 日曜日のお話―時間のふしぎ
その2 月曜日のお話―時間を測るとは
その3 火曜日のお話―なぜ時間はもどらないのか
その4 水曜日のお話―見えない時間、聞こえる時間
その5 木曜日のお話―すべては「ゆらぎ」の中に
その6 金曜日のお話―時間は誰にとっても同じか
その7 土曜日のお話―「これから」が「これまで」を決める
著者等紹介
佐治晴夫[サジハルオ]
1935年東京生まれ。理学博士。鈴鹿短期大学長。大阪音楽大学大学院客員教授を兼任。東大物性研究所、横浜国立大学、玉川大学、県立宮城大学などを経て現職。量子論に基づく宇宙創生理論「ゆらぎ」研究の第一人者。NASAのボイジャー計画、“E.T.(地球外生命体)”探査にも関与。また、宇宙研究の成果を平和教育のひとつとして位置づけるリベラル・アーツ教育の実践を行ない、その一環として、ピアノ、パイプオルガンを自ら弾いて、全国の学校で特別授業を行なっている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
katherine
20
物理学者である著者が、私たち「いのち」をもっている生き物が感じている「時間」と、物理学でいう「時間」の違いをやさしく(?)解説。ビックバンや相対性理論の話は壮大過ぎて、わかったようなわからないような。時をおいて読み返してみたい。また、内容としては「色即是空」と唱える仏教の教えに通じるところがあると感じた。生命とリズムとの繋がりとして、各章の終わりに紹介しているバッハやブラームスなどの音楽がとても内容と合いよかった。2021/11/22
小太郎
15
時間について興味があって色々読んだのですがイマイチピンと来ません。14歳向けなら何とかなると思い読んでみました。分かり易い喩や科学、物理の基礎からの話でサクサク読めました。ただなんとなく物足りないかな。もう少し突っ込んだ話でも良い様な気がしました。それでも謎の多い時間の横顔がちょっとだけ垣間見られた気がします。2018/02/21
ハッピーハートの樹
15
時間の経過によって物質が劣化するのではなく、物質の変化が先と言うことでしょうか。無機物も有機物も自ら変化している。人間の細胞も変化していて、その副次的なものとして感情(心)が生じている?変化の仕方に決まりはなくて、完全なランダムなんだとしたら、生まれるものも違うわけで。じゃあ時間なんて本当は、確実なことは何も無いと思えてきます。ほんの少し場所が違うだけで、同時に同じ物を見ることはできないこと(何億分の1秒の光の到達の差)。結構衝撃的で、自分だけの時間をもっと意識して生きなくちゃと思いました。哲学的だよね。2017/11/05
魚京童!
14
何がしたいのかわからなかったし、意味不明だし、面白くなかった。ただ時間が流れていった。そういうことを言いたいのかもしれない。こうした無駄だと感じた時間が時間であって、時間としてとらえられている。なかなかいい本だな。そのために内容のないような本を作ったのだろう。2024/11/24
びすけっと
12
2012年1月刊。図書館出会い本。時間とは何か、をゆっくりと説く一冊です。時の始まりや無限、次元、1/fゆらぎや相対性理論まで飛び出す驚きの内容。でも難しくありません。休む前に聞く音楽のような文章で綴られています。このような本でゆったりくつろぐのもいいですね。2015/09/10