内容説明
ウォッチメイカーと名乗る殺人者あらわる。その報がリンカーン・ライムのもとに届いた。手口は残忍で、いずれの現場にもアンティークの時計が残されていた。やがて犯人が同じ時計を十個、買っていることが判明した―被害者候補はあと八人いる!だが、いつ、誰が、どこで?尋問の天才キャサリン・ダンスとともに、ライムはウォッチメイカー阻止に奔走する。一方、刑事アメリア・サックスは別の事件を抱えていた。会計士が自殺を擬装して殺された―事件にはニューヨーク市警の腐敗警官が噛んでいるようだった。捜査を続けるアメリアの身に危険が迫る。二つの事件はどう交差するのか?史上最強の敵、登場!時計じかけのごとく緻密な犯罪計画をひっさげてライムとアメリアを翻弄するウォッチメイカー。熾烈な頭脳戦に勝利するのはライムか殺人者か?ドンデン返しに次ぐドンデン返し。あまりに緻密な犯罪計画で読者を驚愕の淵に叩き込む現代最高のミステリー・シリーズ最新作。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遥かなる想い
279
2008年このミス海外部門1位。リンカーン・ライムシリーズ第7弾。殺人現場に残された置き時計が象徴的な犯人の真の狙いは何なのか?ライムとアメリアのコンビに加え、キネシクスのキャサリン・ダンスの存在が、物語にテンポを与える。ダンカンが持つ十人のリスト、これが持つ意味は何なのか?アメリアが追う事件とライムが追う事件がクロスし一見落着したように見えたのだが…二転三転する真実は読者を虜にさせながら怒濤の流れは一気に読者を巻き込んでいく…簡単に騙される快感を感じながら、最後まで堪能できる…そんなミステリーだった2014/12/23
W-G
126
一作飛ばして気になっていたコレを読みました。かなり評判いい作品の模様。たしかに面白いのですが、このシリーズはあまり短期間に読み進めないほうが楽しめるかも。犯人との攻防や、物語の風呂敷の広げかたが、ご都合主義というか、ライムが全ての捜査に関わってくるのを前提にして逆算して犯人を動かしているように感じられてしまう。一作ごとでは気にならなくても、続けて読み進めると気になってしまう。ただ、キャサリンダンスやウォッチメイカーといった新キャラは良い。次はキャサリン物を読んで、一ヶ月くらいディーヴァーはお休みする予定2016/05/22
紅はこべ
96
今回の犯人はライムと対等に渡り合える程頭が切れて慎重なのに、狙った標的が射止められないのが何故なんだろうと思っていたら、その事自体伏線になっていたのだった。新たなタイプの殺人者登場。ライムとの対決は引き分けに近いかな。本作は特に女性キャラの存在感が強かった。2009/06/29
青乃108号
91
10年振りに再読。緻密なプロットとスピーディーな語り口で一気に読ませる。サックスが引退を断念してくれて良かった☺️結局、初めてライムが取り逃がしたウォッチメイカー、今後どのような形でシリーズに関わって来るのか楽しみです。2021/06/25
財布にジャック
82
リンカーン・ライムシリーズ7作目。発売から何年も経ってしまい、遅くなりましたが、ようやく読了。今回のウォッチメーカーは、最後まで気が抜けなかった。私は単純で騙され易いのでミステリーの殆どは作者の思う壺にはまっちゃう読者なんですが、今回もジェフリー・ディーヴァーの仕掛けた罠にどっぷりはまりました。そして、新しい登場人物のキャサリン・ダンスも大活躍!彼女を主役にした作品も出ているようなので読んでみたくなりました。2010/09/06
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