出版社内容情報
六波羅蜜,十地など,大乗仏教の基本思想や文殊菩薩の実在性などを,初期の大乗経論を通して考察し,あわせて諸経の王・法華経の根本思想とその特異な立場を浮き彫りにする。
内容説明
六波羅蜜、十地等、大乗仏教の基本思想を初期の大乗経典をとおして考察し、あわせて大乗経典の雄・法華経の根本思想とその特異な立場を浮き彫りにする。
目次
第1篇 大乗仏教の諸概念(大乗仏教の成立;大乗仏教の興起と文殊菩薩;大乗経典の発展と阿闍世王説話;十住毘娑沙論の著者について;大智度論における阿波陀那ついて;地の思想の発達と三乗共通の十地;大乗独自の十地;六波羅蜜の展開;般若経と六波羅蜜経;菩薩蔵経と宝積経、六波羅蜜の研究)
第2篇 法華経の研究(大乗仏教における法華経の位置;菩薩乗と仏乗;法華経における「一乗」の意味;開三顕一の背景とその形成;法華経の本流と「如来寿量品」の位置;大乗仏教の成立と法華経の関係)