新潮新書<br> 秘密諜報員ベートーヴェン

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新潮新書
秘密諜報員ベートーヴェン

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  • サイズ 新書判/ページ数 232p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784106103667
  • NDC分類 762.34
  • Cコード C0273

出版社内容情報

ベートーヴェンが「不滅の恋人よ」と呼びかける「ラヴ・レター」は、いまだに、誰に宛てて書かれたのか、決定的な証拠はない。この音楽史最大のミステリーに、新説が登場! 実はこの手紙は、1812年の夏、ヨーロッパを巻き込んだ大事件の中で、楽聖が「政治的危機」を友人に伝えるものだったというのだ。果たして真実かトンデモ説か。1枚の手紙から壮大なスケールに広がる歴史絵巻、ここに開幕!

内容説明

ベートーヴェンが「不滅の恋人よ」と呼びかける三通の「ラヴレター」は、いまだに、誰に宛てて書かれたのか、決定的な証拠はない。この音楽史最大のミステリーに、新説が登場!実はこの手紙は、1812年の夏、全ヨーロッパを巻き込んだ大事件の中で、楽聖が「政治的危機」を友人に伝える「暗号」だったというのだ。果たして真説か。3通の手紙から壮大なスケールに広がる歴史絵巻、ここに開幕。

目次

第1章 “不滅の恋人”への手紙とは
第2章 ナポレオンの大陸制度
第3章 ベートーヴェンとブレンターノ家の人々
第4章 一八一二年七月、テプリッツ
第5章 「手紙」の再検証
第6章 大崩壊
第7章 “不滅の恋人”の去ったヨーロッパ
第8章 結論

著者等紹介

古山和男[フルヤマカズオ]
1950(昭和25)年、岐阜県恵那市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。リコーダー演奏家、古楽研究家。専門分野はルネサンス・バロック時代の音楽理論と演奏法、舞踏法。そのほか音楽文化史研究などを幅広く手がける。国立音楽大学講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

15
ベートーヴェンの「不滅の恋人への手紙」。存在すら知らなかったのですが、単純なラヴレターであるという従来の仮説に異議を唱えた本。当時の政治・経済状況を考えると、確かにある種の暗号文と考える考え方は、正しい気がする...今後この新しい仮説が世間でどう受け取られていくのか、あるいは拒否されるのか、興味あるところです。(この本の発行から4年弱が経っていますが、現在の状況はどうなのだろう...???)2014/03/24

sun

6
面白い。「不滅の恋人」の手紙の相手が誰か?がいまだに不明なのは知っていたが、この仮説はすごい。細かい政治情勢が書かれており、とても為になる。この仮説への批評を読みたい。2013/11/05

kco

4
2016-6。ベートーヴェンて孤独で偏屈なおじさん、的なイメージがあるけど、実はめちゃめちゃ自由と歓喜を愛するひとなんだなーと。そう思うと色んな曲の説明がつくな。偏屈なだけのおじさんに、あんなに歓喜に満ちた曲は作れないだろう。2016/01/22

Humbaba

4
誰に向かって書かれたのかがわからないラブレター.その相手の候補としては何人か挙げられているが,決定的な証拠はない.それに対する新説として,これが暗号であったという物語を紡いでいる.2010/10/13

Akiro OUED

1
ナポレオンのロシア遠征にベートーヴェンが絡んでくるのが舞台設定として面白い。第五「運命」の出だしの暗さから、自由思想を奉じたというくせ毛の楽聖をイメージするのは、やや戸惑う。だけど、第九の激しい歓喜のコーラスが、まさに失われた自由への渇望を体現するという解釈には、大いに納得。2019/12/16

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