内容説明
「自分史が書けたら…」かつて石原は、そういったことがあります。日記を付けていたのは、いずれ書くつもりだった、自分史の貴重な資料にするつもりだったのかもしれません。もし書いていたら、どんな本になっていたことでしょう。石原が果たせなかった自分史の夢を、なにかの方法で探れないものだろうか。その思いが、再び私に筆をとらせるきっかけとなったのです。日記のほかに、未公開の個人アルバムもあります。この日記とアルバムを繋げることによって、石原の自分史の輪郭が、少しでもイメージ出来るかもしれません。どう石原が生きてきたかを…。そうすることによって、いまも石原を愛して下さっている皆様方に、素顔の石原をもっと身近に知っていただくことが出来るかもしれません。日記の行間と、セピアの写真に写った石原の心情をご説明できますのは、その時代を共に生きた私の務めでもあるような気がするのです。石原が何を考え、何を求め、どのような人生を過ごしてきたかを、私の言葉で伝え残してあげられないものだろうか。私自身の自分史に重ねながら…。それが“告白の記”に至る経過だったのです。
目次
1章 告白
2章 焦がれて
3章 セピアの時代に
4章 嵐の予感
5章 走り抜けた生涯
6章 裕次郎写真館
7章 遙かなる裕さん