現代教養文庫<br> 殺陣―チャンバラ映画史

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現代教養文庫
殺陣―チャンバラ映画史

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  • サイズ 文庫判/ページ数 379p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784390114714
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0174

内容説明

映画草創期からテレビ時代劇まで、歴代のチャンバラスターを俎上にあげ、チャンバラ芸の奥の深さ醍醐味を語る。時代劇には欠かせない陰の主役、殺陣師の系譜、殺陣論を収録したユニークな映画史。

目次

序章 歌舞伎の殺陣
第1章 尾上松之助の殺陣
第2章 沢田正二郎の殺陣
第3章 阪東妻三郎の殺陣
第4章 大河内伝次郎の殺陣
第5章 “傾向映画”から“明朗時代劇”へ
第6章 戦時下の空白
第7章 嵐寛・長谷川の殺陣
第8章 右太衛門・千恵蔵の殺陣
第9章 二スケ二ゾウの殺陣
第10章 三船敏郎の殺陣
第11章 勝新太郎の殺陣
第12章 近衛十四郎の殺陣
第13章 若山富三郎の殺陣
第14章 任侠映画の殺陣
第15章 ニュー時代劇の殺陣
第16章 テレビ時代劇の殺陣
終章 殺陣論

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

26-ring-binder

3
大河内傳次郎が演じた丹下左膳が大好きである。主君のために妖刀を手に入れながら、主君に放擲される左膳は、武家体制という固定化された権威への強烈なアンチヒーローとして暴れる。そして圧倒的に強い。2000年代の戦隊モノが、5人がかりで異形(というだけ)の怪人を倒すシーンを観て、卑怯極まりないない多勢に無勢の戦いに憤る私の価値観は、祖父のチャンバラ好きを遺伝的に受け継いだものだったのだ。この本を読むと、その愛すべきチャンバラの系譜が一望できる。2022/03/12

田山河雄

1
チャンバラ映画の大好きだった小生には又とない本である。戦前や戦後間もなくの頃はいざ知らず、その後のアラカン(嵐寛寿郎)や長谷川一夫、右太衛門に千恵蔵、二スケ二ゾウ(千代之介・錦之助、橋蔵・雷蔵)は夢中になってみた少年時代の思い出と重なる。その後の三船敏郎や勝新、若山富三郎それに仁侠映画はもう大人になりかけの時期に差し掛かっていた。斜陽による夕暮れである。そういった似たような時期に、同じ様な気持ちをお持ちの方には本書はウッテツケではなかろうか。

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