内容説明
一握りの豪商や裸一貫の商人が、どのような条件と才覚によって、財閥に成長したのだろうか。財閥家族のイエ的性格は、デュポン、クルップなど外国同族大企業とどう違うのか。日本の近代化に大きな役割をはたした財閥の経営戦略・理念と企業家精神にあふれた経営者像を、経営史のアプローチから描いた新した財閥論。
目次
1 財閥の源流(なぜ財閥に注目するのか;財閥の種類;明治維新期の選択;新商人の財閥化)
2 最閥の内部構造(日本財閥の家的構造;新興コンツェルンの創始者たち;垂直的統合と多角化)
3 財閥の国際比較(財閥形成の原理;同族企業の解体;財閥解体の意義)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nobody
4
頭が良い人には、社会的地位上頭が良いとされる人と本当に頭が良い人がいる。私は話が判りにくい人は本当は頭が悪いと思っている。著者がどちらにあたるかは本書を読んで判断されたい。ただ私は読む価値のない悪書を晒して被害者を1人でも減らしたいと願う反面、私と同じ思いをぜひ味わってほしいとも思う。どんな読書でも新しい未知の世界に導いてくれ、それを光明として読書に向かっているのだが、その新しい世界が伝わらなくてとても残念だ。本書は単なる財閥史でない付加価値の所に意義があるとしているのだがそれは伝わらず、したがって財閥史2022/04/17