内容説明
科学ブームが生んだ一つの奇妙な結果は、新しい異様な「科学」理論が人びとをとらえたことである。擬似科学は、精神や肉体の健康だけでなく、考古学、地質学、物理学など広い分野にわたっている。すぐれた科学解説書からパズル物まで多彩な作品で知られるガードナーが、擬似科学の実態をエピソードをまじえて物語り、「人間のだまされやすさ」にメスを入れる。
目次
科学の名において―擬似科学と奇人のプロフィル
平たい大地、中空の地究―地球空洞説の周辺
地球をゆるがした怪星たち―聖書の奇跡の「天文学的」裏づけ
くたばれアインシュタイン―相対論の揚足とり
地質学対創世記―進化論への抵抗
憎悪を煽る人びと―人種差別の「科学的」基礎
医療の四大宗派―同種療法、自然療法など
食物のあぶく流行―断食からハウザー食まで
オルゴン理論―オルガスムと宇宙論
ダイアネティックス―出生前記憶と精神治療
ESPとPK―ラインの実験の問題点