出版社内容情報
「古生物は怪獣になり得るのか?」
そんな疑問に、気鋭の古生物学者、獣医師、そして一流造形師が本気で挑む。
プロの英知を集結し、さまざま角度から古生物と怪獣を徹底的に考察。
その結果生み出された「怪獣化した古生物」はどのような姿なのか!?
古生物学とSFが融合した、他に類を見ないビジュアルブックです。
目次
序章 怪獣襲来(巨大怪獣、来襲 ギガケイオス 巨大怪獣)
第1章 列島危機(狙われたターミナル ゾーロック 飛行亀型怪獣;水深1000mからの挑戦 バルナーゼ 長頸竜型怪獣 ほか)
第2章 反撃糸口(金色の進撃を遅らせろ アルマ 甲冑魚型怪獣;怪獣接近戦 チョウヒコング 長腕怪獣 ほか)
第3章 撃退作戦(海へ還れ!ギョガゼヤ 変形大怪獣;生きたサンプルを確保せよ ヤジリベロン ブーメラン型頭怪獣 ほか)
海洋堂PRESENTS 古生物造形研究室(サツマヨクリュウ;エゾミカサリュウ ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sin
60
怪獣として蘇った古生物と云うだけあって、嘗て特撮怪獣の造形の裏付けに古代恐竜の存在が準えられたように、いやそれ以上に実在した古生物をもとに怪獣の考察がなされていて興味深い。そして特筆するべきはその怪獣の襲撃の有り様が被災地の地形をもとにして解説が加えられていることだろう。その地に馴染みのある読者には臨場感があって格別の配慮ではないだろうか?しかし惜しむらくは全体として観ると記録書と云う体裁の為か、後半に山場はあるがドラマ性に乏しく単調な印象は否めないところだろうか?2023/05/10
スプリント
9
古生物と日本の主要都市の地理に詳しくなる本。 なかなか趣向を凝らした本で楽しめた。2023/02/22
やま
8
ウルトラ怪獣とかで出来るのかと思いきや、この本の中の想像上の怪獣だった。怪獣が日本の各都市を攻めてくる。それはそれで面白いが、設定が良く分からない部分もあった。2022/12/01
櫛橋光
1
これはちょっとやり過ぎの感じが。絶滅した古生物をCG再現するリアルサイズシリーズ、もし絶滅せずに進化し続けたらのifシリーズと本当っぽくて面白かったのですが。今回、怪獣は遊び心で創作した感じで、古生物ファンにはまあまあかなと言う印象。怪獣が日本各地の都市を襲撃すると言う設定の方が面白かったです。どの方角からどのルートで各都市を蹂躙するのか、架空の防衛隊はどう対処するのかみたいな作り話の方がリアルな設定でした。2022/09/14