内容説明
ランキング本は、百害あって一利なし!/野菜がそんなにエライのか/客が料理人に媚を売ってどうする/“遅い、高い、少ない”蕎麦屋が人気の理由/“塩信仰”が、料理人を鈍らせる/正月三が日、和食以外は禁止!/ラーメン崇拝主義に喝/やわらかいは、食の褒め言葉ではない/「一見さんお断り」の本当の意味/それは、褒め言葉ではない/錦市場が屋台市場に成り下がった日/“大丸さんの紙袋”が教えてくれたこと
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MOKIZAN
11
読み終わった後に知った、鴨川食堂の著者だった。主張されてる事象に真っ当なことが多過ぎて、頭に残していられなかった。引き合いの煩わしい客人に対しては、居合わせたことは割り切るとして、こっちの食事や酒飲みの邪魔をしないでくれ、と願うばかりである。当世の街中の「いただきます」は、自然の恵みや、他の生命に向けての感謝ではなくて、有り難い料理人様に向けて発せられているようだ。TV(CM)を見てると、それを喜ぶ料理人とされる人達の感覚からは、「舌を鍛える」なんて言葉は今わの際じゃないか、と見えたりする有り様だけどな。2016/02/21
勝浩1958
6
何事にも節度が必要なことは重々承知のつもりなのですが、素面のときは気を付けていても、せっかくの酒と肴を目の前にして遠慮している場合ではなく、食べるわ飲むわでピッチは上がりっぱなし。もう最後の方はかなりのへべれけ状態であります。でありますから、私は食に関して一言たりとも偉そうなことは言えないのであります。とどのつまりは、楽しければ少々のことには目を瞑って頂戴とお願いするしかないのであります。でも、やはり京都の料理屋で食事をするとなると、普段のようにはいかないでしょうね。2014/12/13
nizimasu
6
この本は、昨今のグルメブームやファストフードのみならず、日本の食文化ひいては文化そのものの変容について嘆いている。その声は声高ではないものの、京都在住というフィルターを通して、便利で簡単な食生活そのものに警鐘を鳴らしているのがなかなか正射を得ていて面白かった。読後感もいい2014/09/25
ありんこ
5
日頃バラエティ番組や情報番組で取り上げられるグルメランキング、行列のできる店。ついつい見てしまいます。流行のものに飛びつくことはしないけれど、毎日食べるもののことは気になりますね。そんな日本のグルメブームに喝!を入れる一冊。そうだ、踊らされてはいけません。改めて食の大切さを教えてもらいました。良書です。2014/11/25
まさちゃん
3
かなり辛口の論ですが、京都を愛して大切な人にはほかの人たちの振る舞いは許せないのだと思いました。言われてみれば納得する部分もあり、いろんな口コミやメディアに私たちはずいぶん誘導されていることも考えさせられます。2016/03/08
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