出版社内容情報
島 岩[シマ イワオ]
著・文・その他
目次
1 シャンカラをよりよく理解するために(シャンカラ師と初代シャンカラ;伝統と革新;インド思想の次元と軸)
2 シャンカラの思想(自己と自己の本質―精神と物質という座標軸に基づく考察;自己と世界―実在と非実在という座標軸に基づく考察;絶対者と世界―原因と結果という座標軸に基づく考察;解脱への道―行為の肯定と否定という座標軸に基づく考察;シャンカラ的なるものと現代)
著者等紹介
島岩[シマイワオ]
1950(昭和25)年、福井県に生まれる。名古屋大学大学院文学研究科印度哲学専攻博士課程中退。文学博士。インド・プーナ大学留学。印度学仏教学会賞受賞。金沢大学文学部教授。専攻はインド哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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うちこ
1
前半でインド思想の歴史がわかりやすくまとめられ、中盤はシャンカラの思想を紐解いています。そして最後が驚きの展開。「シャンカラ的なるものと現代」という章以降は、なんでオウム真理教はああなったのかという解説にもなる内容。わたしは事件の頃まだ学生~社会人のはじめのころだったので、「どうしてこうなるルーツのようなことを語る人がいないのだろう」と思ったりしていたですが、この本にあるような内容をじっくり説明するにはそれなりの時間も必要だし、メディアは端的な解説を求めるし、無理だっただろうなとも思います。2016/10/17
mamatutu
0
仏教批判の論客でありながら仮面の仏教徒とも言われるシャンカラについて知ろうと思い読んだ 彼の不二一元論はほぼ梵我一如+唯識だと理解しどこが仏教と違うんだろうと思ったが、一般的に梵我一如は仏陀の諸法無我に反する考えだと思われてるんだな 諸法無我はこの身体と心も自分では無く、真我(アートマン)こそが本当の自分だという意味に捉えていたので、梵我一如に全く反しないと思っていたよ 初代シャンカラは8世紀の人だけど、各地の僧院の法王が代々シャンカラと呼ばれているのでシャンカラは何人もいるらしい2025/03/24
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