内容説明
本書は、日本語の基本的な存在動詞「ある(あり)」「いる(ゐる)」「おる(をり)」を中心に、その意味・用法・機能等の歴史的展開について扱った研究書である。
目次
第1部 「いる」と「ある」(存在表現の構造と意味;古代語の「ゐる」と「あり」;存在動詞「いる」の成立;近世上方語・現代京阪方言の「いる」と「ある」 ほか)
第2部 「いる」と「おる」(上代・平安時代の「ゐる」と「をり」―状態化形式の推移;平安時代の「をり」再考―卑語性の検討を中心に;鎌倉時代の「をり」と文体(附 室町時代・抄物)
室町時代末~現代 上方・京阪方言の「おる」 ほか)
著者等紹介
金水敏[キンスイサトシ]
大阪大学大学院文学研究科教授。1956年大阪生まれ。神戸大学教養部、大阪女子大学学芸学部、神戸大学文学部等を経て現職に至る。専門は日本語文法の歴史、役割語研究など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。