出版社内容情報
奈良本 辰也[ナラモト タツヤ]
著・文・その他
左方 郁子[サカタ フミコ]
著・文・その他
目次
1 儒学者をめざして(合理的精神の醸成;傲岸なる儒学者)
2 「西洋芸術」の探究(彼を知り己を知る;「西洋芸術の」応用;予言の成就)
3 政治の中の思想(開国;志士、吉田松陰;幕府権威の失墜)
4 「東洋道徳」の実践(落日への道;大命;時の痛み)
著者等紹介
奈良本辰也[ナラモトタツヤ]
1913(大正2)年山口県に生まれる。京都大学文学部卒。1969年立命館大学を辞職
左方郁子[サカタフミコ]
1936(昭和11)年北九州市に生まれる。奈良女子大学卒。立命館大学大学院文学研究科修士課程修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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古谷任三郎
4
勝海舟・吉田松陰らの師匠でもある佐久間象山。彼の言葉である「東洋の道徳、西洋の芸術(技術)」に代表するように、正統的な朱子学者でありながら、西洋の知識を貪欲に吸収し、幕府を守りつつ、開国し、防衛体制を築く方針を、堂々幕府や朝廷に対して意見が言えた数少ない知識人であった。にしても、幕府の体たらくには苛立ちを覚えた。象山は京都で暗殺されてしまうが、彼は覚悟の上であった。 「たとえ私は今日死すとも、後世、必ず公正な論が興って私の正しさを証明するだろう。だから、私は、悔やむこともなく恨むこともない」 2024/04/20
可不可
0
小説並に楽しめました。2020/07/10