出版社内容情報
だしを識り、だしを極めるための1冊。
日本料理にとって、だしは極めて重要な存在である。
どんな素材を使ってどうとるか?
本当に納得のいくだしをひくために大切なことは何なのか?
ただやみくもに探っていては、時間ばかりかかってしまい無駄も多い。大事なのは、多くのだしに触れると同時に、科学的な根拠に裏打ちされた「だしの仕組み」を知ることである。
そこで本書では、だしにこだわりをもつ東西7人の料理人に74のだしを、それを生かす料理とともにご紹介いただき、科学的なデータを元にした解説を加えた。
だしを根本的に理解するために役立つ1冊である。
目次
日本料理店7店の74のだしと料理/他ジャンルのシェフの和だし使い(日本料理晴山 山本晴彦;虎白 小泉瑚佑慈;多仁本 谷本征治;てのしま 林亮平;木山 木山義朗 ほか)
おもなだし素材(昆布/カツオ節/煮干し・焼き干し)
だしを考える(一番だしの調理科学(川崎寛也)
「だし」のサイエンスとデザイン(川崎寛也)
対談(川崎寛也/林亮平))
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこたん
51
“干し貝柱は、水で戻してもおいしいだしはとれません。昆布やカツオのだしを加えて戻すことで、はじめておいしいだしになるのです。” だしを科学で考えるとそうなるのか。長年水で戻し続けて、干し貝柱に申し訳ない気持ち。食べておいしい素材といいだしの取れる素材とは別物とも。この本に登場するのは、老舗で修行の後、自分のお店を持たれた料理人の方々。基礎をきっちり踏まえたうえでの応用、冒険が出来る訳だ。持論の差が面白い。昆布を火にかけず水出しのみの方がいれば、2時間程も低温で火にかける方もある。チーズのだしにビックリ。2020/09/06
ユウティ
5
分厚いっ…!でもレシピ本ではあった。料亭のお出汁と、それを使ったお料理がこれでもかというほど載っている。どれも夢みたく美しくて魅入ってしまう。すんごく食べたい。材料が多かったり、珍しかったり、茹でて焼いてから煮るなど、ちょっと夕飯の参考に…とは別物のレシピ本。こだわってお料理したい方にはおすすめ。わたしは目で食べるだけだったけれど(笑)、十二分に満足した。2022/06/29
skr-shower
2
旨味の抽出に人生をかけてる皆さま、勉強にはなるが食べさせていただければ…イタリアやスペインの方はチーズでだしをとるとか、ちょっと塩分強そうです。2024/02/15
おおきなかぶ
1
プロを目指す方向けの一冊だったかな?2020/11/04