女脳文学特講―芙美子・翠・晶子・らいてう・野枝・弥生子・みすゞ

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784385365657
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0095

内容説明

明治・大正・昭和の激動の時代を、熱く、ひたむきに、やさしく、おおらかに、誇り高く生き抜いた、日本近代文学史・思想史に名を刻む女性たちの生きざまが鮮やかに甦る。

目次

第1話 気取らず飾らず真っ向勝負、信じる道を突き進む―林芙美子
第2話 孤独とつながりつむぎだされた新感覚の幻想世界―尾崎翠
第3話 恋、闘い、労働、子育て、すべてを包み込む母性の力―与謝野晶子
第4話 時代の波頭を舞台に、太陽のごとく輝く天性のヒロイン―平塚らいてう
第5話 野性の勘、炎の情熱、カオスパワー全開の人生―伊藤野枝
第6話 沈着冷静、ねばり強く拓いた円熟の境地―野上弥生子
第7話 見えないものを信じる力心のうちに秘めた一途な思い―金子みすゞ

著者等紹介

山下聖美[ヤマシタキヨミ]
文芸研究家。1972年生まれ。日本女子大学文学部卒業。日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程修了。博士(芸術学)。現在、日本大学芸術学部文芸学科准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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TKK

12
明治~昭和を駆け抜けた女性作家たち。いつの時代にも声高な人はいるし、黙って仕事をする人もいるという感想。お付き合いするなら尾崎翠や金子みすゞが好ましいけど、ドラマにするなら「青鞜」に集まった面々がやはり面白い。特に伊藤野枝は辻潤や大杉栄といった曲者に関わり、子どもに「魔子、エマ、ルイズ、ネストル」と名づけるなどとてもついていけない感性の持ち主で、人となりをもっと知りたいと思わせます。と以前読んだ時にも思ってそのままにしてしまったので、今回はちょっと追ってみます。2019/04/15

魚京童!

11
学校へゆくみち、ながいから、 いつもお話、かんがへる。2014/03/09

kaoriction@感想は気まぐれに

10
女脳パワー、最高! 中でもやっぱり好きなのは、平塚らいてう と青鞜だ。知れば知るほど魅せられてしまう。「声」がコンプレックスだったというエピソードは初めてで面白かった。林芙美子、与謝野晶子、尾崎翠、平塚らいてう、伊藤野枝、と来ると、野上弥生子と金子みすゞは、少し霞む。「ふわふわとした不思議なみすゞスイーツ」と「カロリーの高そうな芙美子飯」どちらを選ぶ?と最後に著者の問いがあるが、私は迷わず、芙美子飯を食らふ。大好きならいてうは、時代のあれこれを詰め込んだレディース・フルコース、とでも名付けちゃおうかな。2012/10/14

aki

8
様々な女性の人生を追いながら、それぞれの思想や信念について考えられている本。男性が主体だった世の中でも自分の想いを貫いて生きた女性たちの人生はものすごく熱くて波乱に満ちていると感じた。同じような熱意が私にあるかと問われたときに自信を持ってイエスと答えることはできないけれど、自分の中で貫き続けたいと思えるような信念を早く形成すべきだと強く感じた。2015/03/12

小葉

6
明治〜大正時代に活躍した7人の女性作家を取り上げている。晶子の源氏物語の原稿は震災で消失し、その十年後に再度書き始めたとか、一度らいてうが良いとこのお嬢さんだったとか(美人だし)、みすゞの結婚生活と最期とか、作家の人生を知るのって面白い。ドラマチック。彼女らの作品をほとんど読んでいないというのがアレなんですが。(金子みすゞと教科書に載っていた与謝野晶子ぐらいしか知らない…)2011/12/01

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