内容説明
懐かしの昭和三〇年代、子ども社会に次々と流行語が生まれた。多くは死語と化したいまも目や耳、そして匂いとして焼き付いているそれらは、時代を映し出す風景そのものであった。
目次
アカデンブ
アメリカシロヒトリ
石綿金網
ウダガワウンコロモチ
うんてい/遊動円木
えんがちょ(切った)
往診
王・金田・広岡・吉田
オーライッ
おごってくれよ~〔ほか〕
著者等紹介
泉麻人[イズミアサト]
1956年東京生れ。慶応義塾大学商学部卒。東京ニュース通信社で「週刊TVガイド」等の編集者を経てフリーに。各種雑誌にコラムを執筆する
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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kinkin
98
私とほぼ同年代の泉麻人さんによる思い出の流行語や遊び、学校で使われた言葉を集めた本。 うんてい、石綿金網、ポコペン、百貫でぶ、でべそ、傷痍軍人、エンガチョ他。ポコペンや本に載っていないけど缶蹴りという遊びはほぼ絶滅だな。今道路で缶蹴っていたら車にぶつけるは、はねられるし大変なことになるよね。でべそに5円玉貼った子どもを戦闘で見たことあるし、エンガチョというのは千と千尋の神隠しに出てくる釜ジイも使っていたなあ。そんな子どもたちを多目に見てくれた時代。とにかく懐かしい言葉がたくさん。図書館本 2022/07/05
hirayama46
5
はじめての泉麻人。著者は1956年生まれなのでひとくちに「なつかしい言葉」と言ってもわたしとはまるで世代が違うのですが、幼いころからこち亀を読んできたのである程度は馴染みがあるものでした(秋本治は1952年生まれだそうで、比較的近い世代)。昭和期の言葉はテレビ・ラジオからの発信をそれぞれのコミュニティーで自然に独自発展する、いまから思えばある種のガラパゴス的な愉しみがあったように思えます。間違いや錯誤を訂正する機会も少なかっただろうけれど、それはそれで悪くはないものもあったかもですね。2022/08/09
へたれのけい
3
東京と田舎の違い? それとも中流とボンビーの違いか、ちぃっとばがり、言葉への感覚のズレはありますが、それ以上にうなずいていました。 ああ、三角乗りや、三角ベースなどの妙にとんがった言葉もありましたね。2015/01/10
あーさー
2
泉麻人さんが、昔(昭和30年代)の言葉を解説しております。2003年の発売なので、この本自体が「なつかしい」という感がありますが、リアルタイムでは知らないまでも「聞いたことのある」言葉が登場し面白かったです。2022/09/11
つちのこ
0
図書館本。2008.9.7読了2008/09/07
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