内容説明
本書は、流行史に重点を置く文化史・芸術史の分野で活躍したマックス・フォン・ベーンによる『ロココ―十八世紀のフランス(原題)』の抄訳。回想録や書簡、旅行記などを巧みに用い、18世紀のフランスが生き生きと描かれている。テーマは、政治、経済から王族・貴族の生活、市民の日常、芸術、料理、マナー、ファッションと幅広く、明快に記述。資料的価値はもちろん、読み物としても楽しい一冊である。
目次
第1章 摂政政治
第2章 王と宮廷
第3章 貴族と軍隊
第4章 僧侶と教会
第5章 市民
第6章 庶民
第7章 政治
第8章 精神運動
第9章 ビューロー・デスプリ
第10章 生活の様式
第11章 美術・演劇
第12章 衣裳
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
苺***
2
18世紀のフランスを政治・経済や王族・貴族の生活、市民の日常、芸術、料理、マナー、ファッションと幅広く明快に記述されていて面白い。
kei
1
高い… 文章が高度過ぎて難解なのか、 文章が下手でわかりにくいのか… どうも後者な気がする。 とは言え、18世紀のフランスに特化した書籍は大変珍しく、貴重だと思うので、ちょっぴり甘めの★4つ。 18世紀フランスの風俗をあらゆる項目について述べている。一つ一つのセンテンスは短いので読みやすい。図版も多い。 2012/05/01
ツイ休み中
0
大学の卒論で。自由・放蕩・退廃がロココのテーマでありアンシャンレジームの最後の爛熟がどうのこうのとか。 個人的にはこの時代の貴族が一番生きる喜びを知ってる気がする。平目の舌200枚食べて死んだ貴族ってこの本のエピソードだっけ?