出版社内容情報
かつて『怖い俳句』で「俳句が世界最恐の文芸形式だ」と書いた。なのに俳句より怖さで劣る『怖い短歌』を編むのかという声が聞こえる。たしかに瞬間、思わずぞくっとする感じでは俳句にかなわないかもしれないが、言葉数が多くより構築的な短歌ならではの怖さが如実にある。総収録短歌593首(見出しの短歌136首)を、「怖ろしい風景」「向こうから来るもの」「死の影」「変容する世界」「日常に潜むもの」など9つの章で構成し、「怖さ」という見えない塔をぐるぐると逍遥【ルビ:しようよう】(そぞろ歩き)するかのような奇想の著。
内容説明
かつて『怖い俳句』で「俳句が世界最恐の文芸形式だ」と書いた。なのに俳句より怖さで劣る『怖い短歌』を編むのかという声が聞こえる。たしかに瞬間、思わずぞくっとする感じでは俳句にかなわないかもしれないが、言葉数が多く、より構築的な短歌ならではの怖さが如実にある。総収録短歌570首(見出しの短歌136首)を、「怖ろしい風景」「向こうから来るもの」「死の影」「変容する世界」「日常に潜むもの」など9つの章で構成し、「怖さ」という見えない塔をぐるぐると逍遥(そぞろ歩き)するかのような奇想の著。
目次
第1章 怖ろしい風景
第2章 猟奇歌とその系譜
第3章 向こうから来るもの
第4章 死の影
第5章 内なる反逆者
第6章 負の情念
第7章 変容する世界
第8章 奇想の恐怖
第9章 日常に潜むもの
著者等紹介
倉阪鬼一郎[クラサカキイチロウ]
1960年三重県生まれ。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。作家・俳人・翻訳家。『地底の鰐、天上の蛇』でデビュー。『赤い額縁』(幻冬舎)を刊行後、ミステリー、ホラー、幻想小説、時代小説など多彩な作品を精力的に発表する。第四回攝津幸彦記念賞優秀賞受賞。現代俳句協会会員。著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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HANA
sin
☆よいこ
あたびー
碧緑(あおみどり)旧だいだい