内容説明
夫の急死―。6人の子をもつ私は、その日、女を捨てた。繰り返される同業からの虐め・裏切り・脅し。建設業界の談合文化に抗った、女社長の苦闘の半生。
著者等紹介
伊藤恵子[イトウケイコ]
1952年生まれ。大阪府出身。6児の母。1989年、37歳のとき最愛の夫を亡くす。その後6人の子どもを守るために夫が代表取締役であった藤貴建設株式会社を引き継ぐことを決意。男性社会の建設業のなかで、談合への強制的な参加、女性差別による数々の嫌がらせ、信頼していた人の裏切りなど、数えきれないほどの苦難を乗り越え現在に至る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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舞ちゃんの父
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まず文章がうまい。あっという間に読み終えました。ご主人の突然の死によって建設会社の社長を引き継がなければならなくなった奥さんの苦悩に満ちた半生記です。建設会社などの談合のニュースはたまにTVで視たりしますが、如何にこの問題が根深いかが鮮明に解るし、ある意味必要悪的な部分もわかる。勿論あってはならないものだが過去においても現在においても簡単に無くならない慣習である。それに立ち向かって行かざるをえなかった女社長の奮闘記。池井戸潤の小説のようにTVドラマ化したら面白い。2023/04/12