内容説明
社会がもっと優しくなれば、この仕事は必要なくなる。地域の患者の自立を支えてきた精神科訪問看護ステーションの実話から学ぶ、患者へのアプローチとケア。
目次
妄想だと片付けず、「おしゃべり」に向き合って関係を深める
遠方に住む家族の心のケアも、看護の仕事の一つ
思春期の患者の「多動」にブレーキをかける。失敗経験の積み重ねが、患者の意欲を削がないように
入院中の患者の急死。精神科訪問看護師としての後悔
心細い一人暮らし。大切な家族との別れで自立心が育まれる
最後に会ったのは私。気づきにくい悪性症候群の落とし穴
薬への不安に寄り添う。日々の見守りで減薬に成功
40年断絶していた母子の40年間の溝を埋める。家族の懸け橋となって
毎朝の電話で、生活リズムを整えるお手伝い
患者からのクレームを乗り越えた看護師の「聞く力」
乳がんが発覚した患者を追い詰めた、医師の不用意な対応
人間不信から繰り返す自殺未遂を止める。ただそばにいて、笑顔で話を聞く
患者のペースに合わせて、のんびり、ゆっくりいっしょに時を重ねていく
嫁ぎ先で孤立する患者の心のバリアを解いた 訪問看護師という「外の風」
ともに障がいをもつ夫婦を、地域と連携して支える
著者等紹介
稲岡勲[イナオカイサオ]
1977年生まれ。1999年に秋田県にある看護短期大学を卒業。秋田緑ヶ丘病院(秋田県秋田市)、青木病院(東京都調布市)勤務を経て、2004年に先輩医師の「狛江のんびりクリニック」(精神科・心療内科/東京都狛江市)開設に携わる。その後、自身の「精神科訪問看護ステーション『ゆっくり』」(精神科、法人名:株式会社GGグループ/東京都狛江市)を2012年11月に開所。「孤立させない、孤独にさせない」をモットーに、患者やその家族が、住み慣れた地域で自分らしく安心して安定した生活が送れるように、本人や家族といっしょに考えながら、その方に合った、そのときに必要なサービスを提供している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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