出版社内容情報
東京・中央区にある相撲部屋・荒汐部屋の看板猫であるモルとムギ。猫2匹と力士たちとの日々の暮らしを収めた写真集。
◎コラム
・始まりの日
・名づけ親は、蒼国来関
・招きねこ
・モルは兄弟子
・二人の親方
・部屋番ムギ
・お留守番
・浜町の荒汐部屋
・みんなで一緒に
・力士とモルの一日
・相撲部屋の世界
荒汐部屋[アラジオベヤ]
著・文・その他
安彦 幸枝[アビコ サチエ]
写真
内容説明
荒汐部屋は、元小結・大豊が平成十四年(二〇〇二年)に中央区日本橋浜町に開いた相撲部屋。四十以上ある部屋の中でも、とびきり若い相撲部屋で、関取の蒼国来関を含め、十二名の力士と行司、床山それぞれ一名が、ともに相撲道に精進しています。そんな荒汐部屋では、二匹の看板猫、モルとムギが暮らしています。力士と二匹のねこが織りなす、相撲部屋の物語をお伝えします。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
40
荒汐部屋を知りませんでした。今すぐにでも稽古を見に行きたい。でも、もうそこにはモルもムギもいない。親方も蒼国来になったとのこと。猫のことには触れていないので寂しい。格闘技の厳しい世界に、猫の存在は必須だと思うのですが。現にモル、ムギは多くの力士さんを癒してきました。この本からは、当時の親方と女将さんの弟子たちへの気遣い、愛を感じとれました。弟子が集まらず、存続の危機だった時期から、相撲部屋の日常をネットで紹介した女将さん。ご贔屓からの食事のお誘いにも「皆で」という女将さん。素晴らしい。2022/03/14
ひめありす@灯れ松明の火
36
この本を読んでいたからでしょうか。初場所にて荒汐部屋の最古参力士蒼国来関が初の技能賞を獲得したそうです。おめでとうございます。相撲部屋という事は同じ年頃の若者達。仲間だけどライバル。ここから帰る場所のない人も多くて。そうすると必然トラブルが起きてしてしまうのを二匹のネコさんがうまく緩和してくれるみたい。なんだかちょっと微笑ましくさえ見えました。最年少と猫二匹のお留守番エピソードがとっても可愛いです。普段あまり明かされる事のない相撲部屋の日常生活も猫さんを中心に紹介されています。家族以上に和を大切にする印象2017/01/31
おかむら
26
ネコにも相撲にも興味がなかったので全然知らなかったけど2016年ごろ荒汐部屋で飼われてる2匹のネコかブームだったそうです。で、何冊が出た写真集のうちの1冊がこれ。いやあもうお相撲さんとネコなんて可愛いもの同志たまりませんわ。そして荒汐部屋には蒼国来(中国内モンゴルから来た関取)がいるのですが、この本では全く触れてないけど蒼国来さん、2011年の八百長事件で相撲協会から解雇されて無罪を訴え勝訴して関取に復帰したのを知った今、色々感慨深いものがある。あと大波っていう力士、たぶんいまの若隆景か若元春?2023/08/30
宇宙猫
18
★★★★★ スキンヘッドのマネージャーさんが、モルを見つけた内海だったのね。抱いて寝るほどにゃんこラブなんだね。おかみさんの話で相撲部屋をつくる大変さがわかる。にゃんこ達は、おかみさんの補佐でもあったのかな。2024/04/01
くさてる
16
相撲部屋に拾われた子猫が、猫親方として、その部屋になくてはならない存在になっていること。そのたたずまいがよく分かる写真集。モルとムギという二匹の猫はたしかに可愛らしいのだけど、それを過度に強調しない、自然な写真とキャプション、落ち着いた文章が素敵です。そしてそのまま相撲部屋という不思議な世界の紹介にもなっているというあたりが面白い。2017/04/26
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