内容説明
難解であることで有名なその著作を紐解き、思想の魅力に核心の光を当てた、小林秀雄論の金字塔!世界的な文芸評論家の神髄が、いま明らかになる―。
目次
小林秀雄論―方法としての常識(小林作品の“難解さ”について;「美しい花」と“花の美しさ” ほか)
ベルグソンと本居宣長―小林秀雄が取り結ぶもの(小林秀雄が捉えた本居宣長の本質;小林が論じるベルグソン ほか)
菊池寛対夏目漱石―小林秀雄の見立て(近代日本を代表する文学者;作家凡庸主義の通説的誤解について ほか)
絶筆の正宗白鳥論について―「自己」とは何か(小林批評に占める白鳥論の特異な位置;小林批評の師匠である白鳥 ほか)
柄谷行人論―批評のデカダンス(思考の素性と思想観;丸山真男の“座標軸”の思想観 ほか)