ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす

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ソフトウェア見積り 人月の暗黙知を解き明かす

  • ISBN:9784891005221

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内容説明

米ソフトウェア業界の第一人者にして、『Code Complete』をはじめ数々の名著で知られるスティーブ・マコネルの待望の最新作。今度は「見積り」を語ります。コスト、スケジュール、工数、品質 … 思いどおりにいくことはまずないプロジェクトの見積り。その裏にある誤解や思い込みを、118のヒントと18の公式を使って解き明かします。「90%確かとはどのくらい確かなのか?」「多すぎる見積りと少なすぎる見積りはどちらがよいか?」「精度と正確さはどう違うのか?」などの身近な話題から、軽快に見積りの本質に迫る知的な面白さは抜群です。ますます冴え渡るマコネルの筆を堪能してください。

目次

第1部 見積りの考え方(見積りとは 見積り能力のチェック 正確な見積りの価値 ほか)
第2部 見積り技法の基礎(見積り技法入門 数えて、計算して、判断する 補正と過去のデータ ほか)
第3部 見積りの課題(規模の見積りの課題 工数の見積りの課題 スケジュールの見積りの課題 ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

kaizen@名古屋de朝活読書会

56
p11にCMMのレベルと見積もりに対する実績、誤差の図がある。p27過小見積もりよりは過大見積もりをというのは現実的な解。理由付けはあると嬉しい。5.1規模、5.3人、5.4プログラミング言語は馴染み深い。見積り費用が、見積もりと実績の差より大きいとき、何が貢献したと言えるかについての事例があると嬉しいかも。p293見積り診断で、「複数の技法を使用して」「同じような結果に収束」するかが大事なのは統計のイロハ。定量的にも定性的にも同じことが言えないときには危ないと。 2014/03/25

Yuki2018

7
承認された予算・期間をキレイに達成するシステム投資は少ない。IT部門の見積りスキルや説明力の不足、ビジネス側がIT部門に無理を押し付けること、失敗を想定するのが苦手な日本人の特質も悪く作用しているだろう。私はビジネス側の立場でシステム投資に関わっており、実のところ見積りを「下げさせる」バイアスを持っていた。本書が説明する見積りの科学を知れば、これは安易にやってはいけないことと痛感。経営者が「不確実性コーン」の概念を知り、IT部門が見積り手法を標準化するだけで、企業経営レベルが向上するのではなかろうか。2022/08/03

kannkyo

6
ソフトウェア見積もりの基本が身につく本。 開発現場では驚くほど原始的手法で見積もりが行われていて、大抵は気合と勘に頼っている。 著者はその現場に一石を投じる。正確なソフトウェア見積もりには、見積もり時期、過去プロジェクトの統計情報、新規プロジェクトの計測データなどを使う。その背景にあるのは「数えられるものを数える」という唯1つの原則である。2017/05/21

Luo Yang

3
「考えるな、数えろ」「見積りとターゲットとコミットメントを区別せよ」ほんとうにこの二点に尽きます。これからは、正直な見積りを出す(不確実性も定量的に提示しながら)ことが、「見積りの第一人者」である開発者の義務であるということをしっかり意識して見積りを行い、提示するようにします。2012/04/23

syuu0822

2
主題はあくまでソフトウェア開発の際の見積りですが、第1~2部や第23章はその他の分野の見積りにも役立つとてもよいことが書かれています。読んでいて感じたのは、恐らく筆者は自分又は身近な人の実際の経験談に基づいて書いたということです。そう感じるくらい実際的でした。 仕事で見積り作成に関わる人に是非ともおすすめの一冊です。2020/10/26

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