「精神病」の正体

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  • サイズ B6判/ページ数 205p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784344913271
  • NDC分類 493.7
  • Cコード C0047

内容説明

うつ病、統合失調症、発達障害…次々と細分化され、症状も治療もバラバラ。人々を苦しめる心の病とは何なのか―。臨床経験50年のベテラン医師がたどり着いた答え。最新の薬、治療、診断が解き明かす、精神病の“本当”の正体―。

目次

第1章 精神医学の常識は、100年前から変わらない
第2章 多様な症状と次々につけられていく病名。古い常識が精神病を正体不明にする
第3章 進む「薬の巣一化」に隠されたヒント―多様に見える精神病も根は一つ
第4章 「精神に異常がある」とはどういうことか―人間の「五感」「感受性」を手がかりに突き詰めていく
第5章 感覚器官の発達段階に潜む「正常」と「異常」の境界―突き止めた「精神病」の正体
第6章 100年前の“常識”が覆れば、すべての患者、医師が「精神病」から解放される

著者等紹介

大塚明彦[オオツカアキヒコ]
医学博士。医療法人社団明萌会大塚クリニック名誉院長、千葉先端精神医学研究所所長。精神保健指定医。1966年に千葉大学医学部卒業後、千葉大学医学部附属病院精神科神経科に入局。1971年千葉大学大学院にて医学博士取得。同仁会木更津病院、千葉県精神保健センターを経て、1983年に大塚クリニックを開設し、院長に就任。日本精神神経学会専門医。公益社団法人日本精神神経科診療所協会監事。日本外来臨床精神医学会副理事長。日本外来精神医療学会理事(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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akiᵕ̈

29
精神病といってもその枝葉は多種多様だ。様々な犯罪の常習犯などにADHDやASDなどが絡んでいることが多いという事実に驚かされる。病気というよりも「性質・特性」の"濃淡”であり、生まれながらのその人の「クセ・特性」による「生活障害」という考え方に当事者も理解できたら、生き方も楽になれるのではと思う。2022/10/16

Koji Takahashi

6
精神病ではなくて「特性、クセ」であるという。 多くの精神病と呼ばれているものは抗ADHD薬で抑える事ができる。 ただできる医者が少ないという。 生きづらい人が減る様になって欲しい。 その為には「100年前の常識」を打ち破らなくては。2017/11/25

鈴木双葉(全日本目が死んでる団団長)

6
ウーム、なんだかすごい!!著者、「すべての精神疾患のねっこには発達障害があるのでは?」と疑い、その仮説に基づいて治療を進めると、かなりの確率でさまざまな精神疾患が治せるようになったとのこと。なんとアルコール依存症や生活習慣由来の糖尿病まで、発達障害の薬で治しちゃうんだそーです。おもしろいんだが、トラウマ由来の精神疾患とか、パーソナリティ障害とかはどうなんだろ。あと、この人に、例えば100人を無作為抽出して診断させたら、世間よりかなり多めに発達障害と見積もっちゃいそうな印象。2017/09/04

ていのすこ

4
興味深い内容だった。精神疾患の要因を外胚葉由来生活障害と定義し、元をたどれば同一の要因なのではないかとされる理論に科学的根拠が見つかれば、多くの人が救われるのではないかと期待が膨らんだ。発達障害がうつ病を引き起こしたり、うつ病が過食症を引き起こしたりするなど、精神疾患に二次障害は付き物である。二次障害を引き起こしている患者に対しても、コンサータやストラテラで全て解決することがあるのかどうか、気になった。2021/02/05

Asakura Arata

3
全ての精神病の原因は発達障害に集約されるというのはスリリングで面白かった。幻覚妄想状態の人にコンサータを使用するのは、薬理学的にどうなのか。自分は怖くて使えない。2018/03/18

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