内容説明
「憑きもの筋」の生まれで、周囲を不幸にすると言われながら育った操。そんな操に普通に接してくれたのは転校してきた医者の息子・晃司だけだった。彼さえいれば良い。そう思う操は大学進学を機に晃司とともに家から出ようとするが、その時事件が起こり…!運命に抗えない操を支えて、やがて謎に迫っていく晃司との運命的な恋の行方は!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nono
21
BL。「憑き物筋」の母の元に生まれ周囲から敬遠されながら育った操と、医者の息子の晃司。ちょっと背筋が寒くなる系の話、噂は何処まで噂なのか、びくびくしながら読んでました^^二人の仲が揺らぐ事無く想い合う様にほっと。これも一種の純愛ものかと^^真実は何処なのか悩みながらも、懐の大きな晃司と薄幸の操の幸せな今後を祈りつつ、読了。2017/06/16
きょん
16
結局「白蛇の憑き物筋」がどう働いていたのか曖昧なままなんだけど、ぞわぞわする怖ろしさは残っており、こういう感情が受一家から人が遠ざかる原因なんだろうなあと思った。男同士で子孫は残らないということに免じて受の祖父も出てこないでほしいなあ。2016/09/15
りんご☆
12
読了2017/12/30
*ちえ*
11
紙本。東京から転校してきた医者家族の次男.晃司と「憑きもの筋」の生まれで周囲から忌み嫌われている操の出会いからのホラーテイストな恋記でした。実際お家やオカルト的な部分は曖昧かな。かもしれない..というのもオカルト的で良いのかな?ただずっと幸せだったらいいけど不安は残る。まぁ晃司の覚悟も結構なものだからいいのかな。最後に綴られたようにこれは二人が生きた証の恋記だ。2016/08/23
華緯
11
面白かった。こういう、何かゾワゾワするお話は好きなので。因習とか憑き者とかを読みたいスイッチが入ってたらしく、すいすい読めた。ラスト、もう少し何かを引っ張る形で終わるかと思っていたけど、案外すっきり。だからか、未来が明るく思えて読後感は良かった。2016/08/22
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