内容説明
二一世紀を代表する会社を作りたい―。高校生のときに抱いた起業の夢は、サイバーエージェントの設立により実現した。しかし、社長になった彼を待っていたのは、厳しい現実だった。ITバブルの崩壊、買収の危機、社内外からの激しい突き上げ…。孤独と絶望、そして成功のすべてを赤裸々に告白したノンフィクション。夢を追う人必読の書。
目次
1章 裏切り、それでも手放せなかった夢
2章 ゼロからの起業
3章 ネットバブルの波に乗る
4章 バブル崩壊、孤独と彷徨
5章 ランナーズ・ハイ
著者等紹介
藤田晋[フジタススム]
1973年福井県生まれ。青山学院大学卒。インテリジェンス勤務を経て98年にサイバーエージェントを設立、代表取締役社長に就任。2000年3月東証マザーズに株式を上場(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いっち
42
高校3年生で起業家を志した藤田さんが、サイバーエージェントを立ち上げ、上場、ストップ安、株価回復までの記録。起業家を志したのは「人生を平凡に終わらせたくなかった」から。20歳のときに「21世紀を代表する会社をつくる」という目標を設定する。大きな目標を掲げ、ハッタリをかましながら、圧倒的な努力で埋め合わせ。毎日朝から深夜まで働く。上場後は、マスコミや株価の動向に振り回される。あらゆるものを犠牲にした、仕事だけの人生。辛すぎる。いろんな人を巻き込んで、会社のためには人を裏切る。そんな生き方、自分にはできない。2020/07/31
vinlandmbit
33
一言これほど気持ち高ぶる本もなかなか無いと思います。それほどまでにサイバーエージェント藤田氏の起業時の熱量と危機と焦燥、苦しみ、辛さが滲み出てくる一冊。これはサイバーエージェントの見方が180度変わります。2019/05/11
maimai
32
「21世紀を代表する会社を作る」そんな志のもと会社を立ち上げたサイバーエージェントCEO藤田晋の人生が赤裸々に書かれた本です。印象的なシーンは様々な批判を浴びたり叩かれたりして挫けそうな藤田社長でしたが寝る間も惜しんで働く周りの社員の姿を見てもう一度立ち上がるシーンです。周りのみんなが助けあって危機を乗り越えようとする姿が感動的でした。一見華々しく見える人でもその裏では血のにじむ努力をしているのですね。楽をして成功なんてないのだと痛感する本です。2016/05/25
mitsu44
22
サイバーエージェント創業者の藤田さんが14年前に書いた本。1999年のインターネットバブルに鳴り物入りで乗って上場した勢い、バブルが弾けて株主と株価に振り回され続けた20代後半 ここまでの経験を積みながらまだ自分より年下の28歳の時点までの話。すごいことです。赤裸々に語られるのは今のキラキラ会社なCAになる前のお話。ここで働く後輩は元気かな2019/03/04
お静
17
サイバーエイジェント社長藤田氏のまずは28才までのエッセイ。目標に向かってぶれず困難を乗り越える姿や打ちひしがれさまよい歩く姿には心打たれた。有名社長だがこうして読んでみるとそのひととなりが伝わって余計に関心がわいてくる。どうか行き急いでほしくない。2017/09/02