内容説明
日本には47都道府県もあるのに、行ったことがない場所があるというのはもったいないなぁ。というわけで、全部行ってみることにした。33歳の終わりから37歳まで、毎月東京からフラッとひとり旅。名物料理を無理して食べるでもなく、観光スポットを制覇するでもなく。その時の自分にちょうどよいペースで、「ただ行ってみるだけ」の旅の記録。
目次
青森県
三重県
北海道
茨城県
島根県
滋賀県
岡山県
石川県
埼玉県
大阪府〔ほか〕
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
745
益田ミリさんは初読。この時点で本書の登録数が1149。漫画家でもあるようなのだが、なかなか人気のエッセイストでもあるようだ。本書は自由気ままに書いたエッセイではなく、いわば企画もの。47都道府県のすべてを制覇しようというのだ。食べ物の好き嫌いの激しい著者は、いわゆるご当地の名物を食べるわけでもなく(大感激しているのは熊本県の「いきなり団子」くらい)、ただひたすらにひたむきに旅をする。この人の文章のちょっととぼけたような味わいは、川上弘美さんのタッチに似ていて好感が持てる。使ったお金の合計〆て220万円也。2016/06/22
ウッディ
279
毎月一回、47都道府県を巡る女一人旅。自分に課したノルマなんだろうけど、「この人は何の為に旅行してるんだろう???」という疑問が最後までぬぐえなかった。 暇なし金なしのサラリーマンからすると、羨ましいような時間とお金の使い方。このゆるい雰囲気が好きな人もいるのだろうけど、自分には合わなかった。ちなみに、47回の旅で使ったお金は220万円。後書きにあるように失ったものと得たもののバランスが合っていないような‥‥。2017/10/03
KJ
264
「47都道府県」という言葉に惹かれて本書を手に取った。肩肘張らない等身大の旅の記録。ただひたすらに毎月一県をコツコツと訪ね続ける。この些細なノルマ感が良い。旅は全てが楽しい瞬間ばかりではない。時に嫌気が差したり、意味を見失いかけたりもする。そう感じてからも続ける事に大きな価値がある。旅に出る事で気付く事。地元の人には当たり前でも旅人だからこそ感じられるその土地の良さもある。また数多くの故郷に触れる事で改めて気付く自身の故郷や今居る場所の魅力もある。「実家はいずれ消えゆくもの」この言葉にはハッとさせられた。2018/05/31
やっちゃん
226
日本一周するとどこ出身の人とも話のネタには困らないのが嬉しい。一人旅は家族旅とかち合うプランにすると寂しくなる。いつまでも旅慣れずやる気もみられずやらされてる感ありありでで楽しくなさそう。まあでもこのゆるさがいいのかな?でも日本一周には何かしらのコンセプトがないとダラけますね。2023/03/29
真香@ゆるゆるペース
168
初読み作家さん。おひとり様はわりと好きな方だけど、一人旅はまだ未経験。いつかはしてみたいと思っていたことなので、費用や名所などいろいろと参考になった。コロナが落ち着いたら、私もフラッと気負わない旅してみたいな!文は淡々としていて読みやすかったけど、仕事で仕方なく行かされた感が随所に表れていて、著者自身はあまり一人旅は向いていないような印象を受けた。読む人によっては不快に感じそうな箇所もチラホラ… 旅行したら計画通りあれもこれも行きたいという人より、ノープランでゆるく旅をしたい人が共感できそうな内容だった。2021/01/20




