内容説明
アフリカで獣医になりたいと心に決めたのが二五歳のとき。その念願叶って、愛犬・愛猫たちに囲まれながら、一人暮らしのはちゃめちゃアフリカ生活。三六〇度広がる空の下、お肌の曲がり角を走り抜け、あっという間に三十路に突入。それでもいまだに戦う女、サバンナの大地を暴走中、抱腹絶倒エピソード満載、地球の息吹を感じる傑作エッセイ。
目次
アフリカ大学生活(ナイロビ大学獣医学部;燃えるマタトゥーと閉校;棺桶の並ぶ廊下 ほか)
ワンちゃんとの生活(アニマル・ファーム;動物の幸せ;絶対に獣医になってやる ほか)
はちゃめちゃアフリカ生活(直検とウンコ;ネズミ戦争;優しい子に育ってくれれば ほか)
獣の女医のアフリカ日記
著者等紹介
滝田明日香[タキタアスカ]
1975年神奈川県生まれ。ニューヨークの大学で動物学を専攻し、アフリカに魅せられケニアに留学。卒業後、ナイロビ大学獣医学部に入学し、2005年獣医師免許取得。ジステンパーと狂犬病撲滅運動、密猟対策の追跡犬ユニットなどに関わりながら、マサイマラでテント暮らしを続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ごま
30
アフリカで獣医として活躍中の滝田さんが、実際に獣医になるまでの奮闘エッセイと日記。とにかく滝田さんのパワフルさに驚かされる。素手で牛の直腸検査とか、解剖前の献体の腐臭が、とか無理無理無理!と読んでるこちらが叫びたいようなキツい仕事を楽しげにこなしている様子が素晴らしい。飼い犬や猫にも愛情を注いでいて、すごい人ですね。でも、アフリカで動物が簡単に死んでいく描写や屠殺場での光景などはとても怖かった。寄生虫がいっぱいの肉を盗んで売るって・・ぎゃー!!2013/05/31
ぶんこ
28
アフリカ旅行が夢なので、楽しみに読み始めたのですが、かなりハードでした。 寄生虫の話や、解剖、そして治安が悪く、暴動が年中起こる学校。 自らを「闘う女」というだけあります。 闘えない女である私は、最後まで読めませんでした。2014/11/10
おはに
19
アメリカの大学で生物学を4年その後野生動物獣医師になりたくてアフリカのナイロビ大学で5年獣医学を勉強し、免許を取得し夢を叶えた方。すごい努力家で夢を叶える為なら手段を選ばない。アフリカの環境の厳しさ、動物との共存の難しさ、病院に運べない野生動物に最大限どう助けるかが求められる世界。そして獣医は命を助ける事より奪う事の多い職業ということを改めて学んだ。日本の獣医師免許は向こうでは使えないので、日本で野生動物学などを学んで向こうに行くという選択肢も増え、私の可能性は無限大で沢山選択肢があることが解った。2015/05/31
ドナルド@灯れ松明の火
18
【積読本】以前図書館で無償(心づけ程度の価格)扱いで頂いた本。その時は稀有な体験談だと思ったが、読んでみると凄まじく大変な、ナイロビでの獣医になる大学生活と、新人獣医としてのあり得ない経験が赤裸々に描かれている。ただ面白くしようとして書かれる表現がやや過剰で逆効果かも。 現在「アフリカゾウの涙」NGOで象牙密猟対策に邁進されているそうだ。 2020/04/27
Masa.H
10
いやはやパワフル。すごいエネルギーをもらえる感じ。 自分が経験できない世界の話、本で読むと色々と歌人させられる。 ペットが簡単に死ぬ、殺される環境にはちょっとショックを禁じ得ない。うちの子がかみ殺されてる姿なんか見たら倒れるわ...2018/06/03
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