内容説明
中国・韓国の教科書は、日本をどのように描いているのか?日本史学の泰斗が、国際的な歴史相互理解の可能性を求めて、諸外国の教科書を比較・検討する。
目次
第1章 国際的な歴史の相互理解のために(日米歴史相互理解の試み;社会主義国の歴史理解―旧ソ連の場合;東アジア・東南アジア諸国・地域との交流;欧州評議会の歴史相互理解のための活動と日本の協力;日露歴史教育会議と歴史の相互理解の試み;ヨーロッパにおける近現代史の見直しと歴史教育)
第2章 日韓両国の歴史相互理解をめぐって(韓国の歴史教育と歴史教科書;日韓両国の歴史教科書における前近代の日朝関係の記述;日韓両国歴史教科書の近現代史における日朝・日韓関係)
第3章 日中歴史問題と歴史教育(政治教育としての中国の歴史教育;中国の歴史教科書と歴史叙述;前近代分野における日本に関する記述 ほか)
著者等紹介
鳥海靖[トリウミヤスシ]
昭和9(1934)年、東京生まれ。東京大学名誉教授。日本近現代史専攻。東京大学文学部国史学科卒業後、東京大学助手、助教授をへて、教授。のち、中央大学教授。日本における立憲政治の形成などについての専門的研究のほか、国際間の歴史の相互理解をテーマに、中国、韓国、ロシア、アメリカ、欧州諸国などと積極的に意見交流を行ってきた
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