内容説明
横浜みなとみらいの公衆トイレで発見された、著名人の絞殺死体。胸ポケットには10桁の数字が記されたメモが残されていた。一週間後、水死体として発見された医師からも10桁の数字が見つかった。明らかになる次の標的。そして捜査線上に浮上した二人の男と、秘められた過去の因縁とは。衝撃のラストに感涙必至の長編ミステリ。
著者等紹介
西川三郎[ニシカワサブロウ]
1948年愛媛県生まれ。慶應義塾大学法学部を卒業し大手生命保険会社に入社。99年ジャパニアス株式会社を創業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
utinopoti27
76
図書館で何気に手に取った一冊。「横浜・みなとみらいで起こる金曜日の夜の連続殺人事件。死体には10桁の番号が残されていた。なぜふたりは殺されたのか? 次に狙われるのは? 複雑に絡み合う人間関係。そして最後に明かされる驚愕の真実とは…。」フムフム、驚愕の真実ね。このフレーズに弱いんだよなぁ。読んでみると、ミステリというよりはヒューマンドラマっぽい感じ。でもなぜかストーリーが薄っぺらい。展開がご都合主義的なこともあるけど、致命的なのは人間が全く描けていないこと。小杉健治でも読んで勉強して欲しいです(><)2017/11/11
roomy
31
初西川作品。読みやすかったのですが結末に泣けました。復讐を考えずに生きることはできなかったのか。心から愛する人に出会っていたら違っていたのか、それでもやはり人は信用できない存在でしかないのか。2014/01/21
yu
28
『ひとは必ず裏切る、それを知った人間はもうひとりでしか生きていけない』 刑事が聞いた靖男の言葉が哀しすぎる。 祐一郎の『両親は元気か?』の無責任な一言が、靖男に殺意を芽生えさせる。 自分の気持ちもそれまでの人生の何もかもを、その時に捨ててしまったんだろう。 「瘤」。哀しい響きが後を引く。 ミステリーで久々に涙。 それにしても、登場する女性陣は智子さん以外全員自分のことしか考えないイヤな奴にしか思えない。もう少しまともな女性に出会えていたら、靖男の人生は違っていたんじゃないだろうか。2012/11/11
むつこ
26
まるで2時間サスペンスドラマのような内容。10桁の数字のメモをポケットに入れた殺人事件に遭遇する捜査官は2件目が起こり早期解決するように叱責されるが・・・場面はかわり看護婦のヒロイン・結子をめぐる男性陣、一昔前の女性の扱いというかなんというか。うん、とにかくドラマのような作品。悪くはないけど、う~ん。。。2024/05/09
マサキ@灯れ松明の火
13
横浜みなとみらいで相次いで起こった著名人と医師殺害事件。被害者の胸ポケットからは、10桁の数字が記されたメモが残されていた。これは、犯人の殺害予告なのか?キャリアとノンキャリアの刑事達の懸命の捜査が始まる。事件に繋がる過去の悲しき因縁とは…?彼の切ない微笑が引き起こす悲劇とは…?「瘤」…悲しい言葉です。2012/11/03




