内容説明
「私、未来から来たの」。劇団「うさぎの眼」に所属する駆け出しの役者・和希の前に一人の美少女が現れた。彼女は劇団内で起きた殺人事件の容疑者を救うため、27年の時を超えて来たというのだ!彼女と容疑者との関係は?和希に近づく目的は?何より未来から来たという言葉の真意は?錯綜する謎を軽妙なタッチで描く青春ミステリ。
著者等紹介
貫井徳郎[ヌクイトクロウ]
1968年東京都生まれ。93年、第四回鮎川哲也賞の最終候補作「慟哭」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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M
127
再読のはずながら、記憶にあったのは"モーション"のみ。。貫井さんにしてはライトタッチ。タイムスリップは、夢があるようでいて、ただ切ない。時を重ねて、関係を築いて、その道程があるから希望もあり、未来も続く。自分だけが記憶を持ち、過去へタイムスリップして特別な人に会いに行くことがどんなに孤独か。祐里の孤独を知った和希がどんなに辛いか。とはいえ、タイムトラベルは非現実的だから物語として大いに想像力をかきたてられて、すき。2017/02/19
おかむー
95
「お人好しの劇団員が「未来から来た」と主張するヒロインに振り回されながら、劇団で起きた殺人事件の真相を追う。」というあらすじとライト気味な文体は、ヘヴィで救いのない作風が売りの貫井作品にしてはかなり異質。貫井ファンからしたら賛否両論でしょうね。『よくできました』。とはいえライト感と主人公の前向き(能天気?)さに隠れながらも、実はミステリ的にひっくり返るべきところがひっくり返らなかったり、最終的には肝心な部分は救われてなかったりと、地味に貫井テイストは外してないのである。2018/08/19
あも
92
いい話だなー…(遠い目)。この内容で500頁越え…。ヌックンの謎のリーダビリティがなかったら途中で投げたくなったかも。貧乏劇団員の元になんか謎の少女が現われて、なんか仲良くなって、なんか変な頼み事されて、なんか殺人事件が起こって、なんか巻き込まれて、なんか色々頑張るけど、なんか上手く行かなくて、なんか悲劇も起こったりして、なんか結局何が変わったわけでもないけど、なんか良い感じにまとまったような気がして、なんかもっと凝縮できなかったのかなと思いつつ、なんか読まされてしまうヌックンはやっぱなんかすげーのかも。2018/02/10
ワレモコウ
64
俳優の卵・劇団員の和希の前に、突然現れた美少女祐里。彼女はその劇団の主宰者・新條の孫で、やがて起こる、劇団内の殺人事件の容疑者になってしまう新條を助けるために未来から来たという。殺人は防げるのか?真犯人は誰なのか?っていうお話。貫井さんには珍しいタッチの小説で、長編なのにスイスイ読めてしまった。終始、和希がいい奴だったし、いつかまた祐里と出会えるといいのに…と切に思った。2022/04/26
mmts(マミタス)
64
家族を冤罪から助けるためにタイムトラベルしていた少女。真犯人は誰だ?詳細は後日。2018/01/29
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