感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
20
『ユニコーン どうやってユニコーンはノアの洪水を生きのびたか、という話』ユニコーン伝説を背景に書かれたおはなし。小人のレプラコーンと出会ったことがユニコーンの運命を変えていきます。 『悲しみのシルバー』王さまの城にいる1頭のめす馬シルバー。海の生き物になったユニコーンと出会うことで自分自身を知ることになります。こちらもレプラコーンが登場し、『ユニコーン』の話の続きになっています。空を飛ぶユニコーンが、海の生き物イッカクになったはなしは、伝説ではなく本当のことのように思えました。2021/06/01
棕櫚木庵
17
ノアの方舟に乗り遅れたユニコーンが洪水を生き延びたのは・・・というお話.その続編に相当する,併収の「悲しみのシルバー」が心に残った.一度だけの出会い.その記憶に支えられて生きてゆくシルバーの物語.月夜の情景が美しい.自分が属すべきだった世界への憧憬・・・.▼読メで紹介していただいた本.ありがとうございました.【余談】「一角(イッカク)」なる奇妙な名前を持った奇妙な生き物を初めて知ったのはヴェルヌ『海底2万里』だったような気がする(記憶曖昧).→ 2024/11/04
nekonekoaki
3
昔々のその昔、人も動物も、生きとし生きる全てのものたちが同じ言葉で話ができたとのこと。悪魔たちの悪さが度を越してから様子が変わってしまいました。ノアの箱船に乗りそこねたユニコーンは、森の精・森の小人たちの女王さまの魔法で、その姿かたちを変えて生き延びます。その後、ながいながい時を経てユニコーンがとった行動とは。イヌイットの言い伝え「ルマの歌」聞いてみたいですね。昭和61年7月10日第1刷。 2022/02/07