内容説明
雑居ビルで男性の絞殺死体が発見。関係者の証言によると、被害者は“怨霊”に怯えていたという。黒井マヤは、従順な代官山とドMな浜田を引き連れて捜査に乗り出すが、黒百合学園の先輩でもある管理官の白金不二子と、捜査方法を巡って対立。実は不二子は「冤罪」というトラウマを抱えていた。そして、黒井家から恐怖のプロポーズを迫られた代官山の運命は―。新キャラクターが続々登場の、シリーズ最新作!
著者等紹介
七尾与史[ナナオヨシ]
1969年6月3日、静岡県浜松市生まれ。第8回『このミステリーがすごい!』大賞で最終選考に残った『死亡フラグが立ちました!』(宝島社文庫)で2010年7月にデビュー。『ドS刑事―風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件』がベストセラーに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
176
七尾与史は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。ドS刑事シリーズは全作読んでいます。快調に飛ばしましたが、最期はあっさりエンディングを迎えました。作中事件の西日暮里・特盛人肉丼殺人事件をメインに据えた方が良かったのでは・・・多部未華子ではなく黒木メイサ主役での再ドラマ化を希望します(笑)2017/05/17
aquamarine
86
シリーズ5作目。ドSマヤとドM浜田、マヤの推理を追いかける代官様というトリオの役割は相変わらずですが、グロさはだいぶ控えめになっているのではないでしょうか。視点の変化、過去の事件などいろいろなことが気になりあっという間にラストまで読まされてしまいました。キャラミスではありますが冤罪についてあまり焦点の当たらない部分に切り込んでいて読み応えがあったと思います。新キャラ白金の登場、そして含みを持たせたラスト。代官様はさすがにそろそろ覚悟を決めるのでしょうか。きっと次も手に取ってしまうでしょう。2017/06/14
しのぶ
82
シリーズ物のようだがこの作品で初読み。想像していたドSではなく猟奇的であまり気分が良くないS方向だったので個人的にはもういいかな。グロ好き猟奇性が好きな方にはお勧めできるので好き嫌いがあるかな。テーマは冤罪。10年前と現代を話が行き来するため構えていないと混乱する。浜田君の不死身っぷりは笑えて楽しめた。2017/11/09
☆ゆう☆
81
シリーズ5作目。いつものような猟奇的な部分が少なくて、読みやすかった。マヤと代官様のやり取りはやっぱり面白いし、不死身の浜田も相変わらずで。今回のテーマは、冤罪。いくつかの殺人事件が起こり、過去の事件と現在の事件が繋がっていく後半が面白かった。新キャラ白金先輩の登場があったり、含みを持たせたラストは自作への伏線なのだろうか。まだまだ楽しめそうなシリーズである。2017/09/25
どんふぁん
59
2017年5月6日読了。今回のテーマは冤罪。ホラー感は抑えめで私にとっては読みやすかったです。あと新キャラの白金管理官の性格が良くてよかったな。途中で作者のおちゃらけがありつつ(これは読んでのお楽しみ)、今回もさらっとした読了感でした。シリーズ次作に続く終わり方だったので、次どうなるかが楽しみです!2017/05/06