内容説明
そのときトランプ、オバマは、そしてプーチン、朴槿恵は―。駆け引き、軋轢、裏切り―安倍外交の知られざる舞台裏。最も政権中枢を取材してきたジャーナリストによるスクープ・ノンフィクション第2弾!!
目次
第1章 安倍・トランプ会談の衝撃
第2章 トランプ陣営の正体
第3章 安倍・トランプ時代の日米関係
第4章 官邸と外務省の暗闘
第5章 日露交渉
最終章 安倍外交が目指すもの
著者等紹介
山口敬之[ヤマグチノリユキ]
1966年東京生まれ。フリージャーナリスト・アメリカシンクタンク客員研究員。90年慶應義塾大学経済学部卒、TBS入社。以来25年間報道局に所属する。報道カメラマン、臨時プノンペン支局、ロンドン支局、社会部を経て2000年から政治部。13年からワシントン支局長を務める。16年5月TBSを退職(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ikutan
63
総理の仕事全般を記者の目から紹介した前作に引き続き、こちらは外交に焦点を当てた一冊。水面下で着々と人脈を繋いで実現したアメリカ大統領選直後の世界初会談の秘話。信頼関係の構築のための気遣いとその後の戦略。日露交渉でもきめ細かな戦略が垣間見れます。交渉は相手国だけでなく、敵は国内にもいるというのも皮肉なもの。外務省官僚との意識の温度差や軋轢も課題ですね。真珠湾訪問時のスピーチは新聞でも読んだが素晴らしいと思う。父、安倍晋太郎外務大臣の秘書時代からの経験で培った外交手腕と信念。今後の安倍外交に目が離せません。2017/03/15
宇宙猫
27
★★★ トランプとのパイプ作りに奔走していた話は面白かったけど、安倍首相をあまりに良く書き過ぎで信用できないな。2017/05/01
またおやぢ
21
どこまで本当の話であるかは定かではないが、政治家には気概と志の高さが肝要であると再認識する。耳障りの良い、近視眼的で思慮の浅い発言や行動が散見される世の中で、何と思われ言われようとも自国の利益を最大化を優先的に考える姿勢には敬意を覚える。複雑で変動や曖昧さにより不確実性が増した昨今であるからこそ、彼らが果たそうとしている役割を深く理解し、その上でこの国の国民として、権利を主張し享受すると同時に義務を果たすことの重要性を再考した一冊。2017/03/07
Lila Eule
13
闘う相手が内なる敵にもあったとは。対米、対ロ、対中、対韓とこれまで歴代の政治屋が避けてきたのとは異なることに驚いた。外務省の実態とはここまで精神が頽廃した高学歴の王朗達であったとは。嘆かわしい。外務省の上に安全保障の組織としての対外組織が必要な理由がよくわかった。前作の「総理」同様に新聞・テレビでは知りえない緊迫情勢の真実を知る思いがつくづくした。ここ数年の政治・国際情勢への日本の対応には得心。新聞・テレビの欺瞞・自己満足報道にはますます辟易。今後も新聞・テレビは要注意。2017/03/11
takam
12
安倍首相について必ずしも良く思っている人もいないし、現時点で著者が女性に対して不適切な行動をしたというニュースもある。その状況の中読んだわけなので、あまり評価らしいことはしたくない。この本から読み取れることは国際政治は対外的な交渉の難しさもあるが、リーダーシップをとる政治家とマネジメント重視の外交官僚がうまく連携することがより難しいと感じる。何事も同じ目的に対して連帯感を生むことが難しいし、それができたらほぼ成功なんだろうなと思った。政治家は仕事をするほど敵を作る生き物なのだろう。2019/12/25
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