出版社内容情報
名門の成清医科大病院が開発に成功したという、コロナの特効薬「リキュアA7」の調査のため水鏡瑞希は病院を訪れる。院長と開発責任者が同席し薬剤サンプルと試験データを入れた箱を開けると、中にはメモ用紙が1枚残されているのみ。なんと、1人の医師が特効薬を持ち出して逃げてしまったのだ。セキュリティが万全の院内から、どうやって特効薬を盗み出したのか、その目的とは――。瑞希の推理が冴えわたる、待望の新作!
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- 評価
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ほたる
9
帰ってきた水鏡瑞希が挑むのは感染症特効薬の謎。忽然と消えた医療データ、存在が掴めない謎の医師、足を運びクリティカル・シンキングで徐々に真相に近づいていく様は相変わらず健在で嬉しくなる。時代の流れを上手く使って、大きく攻めたなと感じた。2025/05/24
文麿
7
8年ぶりの水鏡推理。しかも発行元が講談社からKADOKAWAに変わっている。それをもう既にお馴染みのメタ芸で本編で告知してくれる親切仕様。そして、懐かしのパズルゲームもあり。序盤から論理パズルを何度か仕掛けてきた。なるほど。今回の内容はコロナウイルスの特効薬ができたっぽい、という話。そしてその特効薬が何者かによって盗まれた。果たして誰がどうやって? 犯人当てはハズレ。まあ、しょうがないか。2025/05/23
H
5
水鏡瑞希が角川に移籍して久々に復活。コロナの特効薬が二転三転してまさかの結末に。相変わらず面白かった。2025/05/28
しゅがー
5
まずは新刊は出ないと勝手に思っていたので発売された事が嬉しい。内容も水鏡推理らしい現実寄りのお話で面白かった。毎回ストーリーの面白さもそうだけど特定の分野の詳しい話が聞けるのでぜひともこのまま続巻が出てほしい。2025/05/27
FZ21
3
今までで一番まとまりがあるストーリー。講談社版は瑞希の性格が不安定だったが、角川版は一貫性があって人間味がある。水鏡推理のレトリックも今作が最も充実してる。上司から差別されなくなった、働き方改革時代の瑞希もいい。2025/05/31
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