出版社内容情報
名門の成清医科大病院が開発に成功したという、コロナの特効薬「リキュアA7」の調査のため水鏡瑞希は病院を訪れる。院長と開発責任者が同席し薬剤サンプルと試験データを入れた箱を開けると、中にはメモ用紙が1枚残されているのみ。なんと、1人の医師が特効薬を持ち出して逃げてしまったのだ。セキュリティが万全の院内から、どうやって特効薬を盗み出したのか、その目的とは――。瑞希の推理が冴えわたる、待望の新作!
内容説明
名門の成清医科大病院が開発に成功したという、コロナの特効薬「リキュアA7」の調査のため水鏡瑞希は病院を訪れる。院長と開発責任者が同席し薬剤サンプルと試験データを入れた箱を開けると、中にはメモ用紙が1枚残されているのみ。なんと、1人の医師が特効薬を持ち去って逃げてしまったのだ。セキュリティが万全の院内から、どうやって特効薬を盗みだしたのか、その目的とは―。瑞希の推理が冴えわたる、待望の最新刊!
著者等紹介
松岡圭祐[マツオカケイスケ]
1968年12月3日、愛知県生まれ。デビュー作『催眠』がミリオンセラーに。「万能鑑定士Q」シリーズは2014年に映画化され、さらにブックウォーカー大賞2014文芸賞を受賞、17年には吉川英治文庫賞候補作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひさか
30
2025年5月角川文庫刊。書き下ろし。シリーズ7作目。前作から8年目?。なるほど出版社が変わったのか!。コメディタッチのドタバタな展開で、そうそう、確かこんなだったなぁーと思いながら、いやいや一段とドタバタ度は上がったかも。この調子で世の中を渡る水鏡さんは凄い人です。2025/07/21
よっち
29
名門の成清医科大病院が開発に成功したコロナの特効薬。調査のため病院を訪れた水鏡瑞希が、医師が特効薬を持ち出して逃げてしまった状況に遭遇する第7弾。院長と開発責任者が同席して開けることになった、薬剤サンプルと試験データを入れたはずの箱に入っていた1枚のメモ用紙。セキュリティが万全の院内から、どうやって特効薬を盗み出したのか。その過程で浮き彫りになってゆく医師の志や献身的な貢献頼みな病院運営の実態があって、瑞希の家も思わぬ危機的状況がありましたけど、クリティカル・シンキングを使った推理は相変わらず圧巻でした。2025/06/27
はる
21
凄く思い入れの強いシリーズが8年ぶりの新刊。出版社が変わった事を所々散りばめているところがなんとも粋だった。しかも、今回は話題のコロナの特効薬。私はデジタルも大切だけど、アナログも大切って思ってたけど、まさかそんな落とし穴があるなんて思いませんでした。その上、私の推理も見事に裏切ってくれました。第三者の登場により、まさかの展開になり、圧巻のラストは一気読み必須です。2025/07/02
文麿
16
8年ぶりの水鏡推理。しかも発行元が講談社からKADOKAWAに変わっている。それをもう既にお馴染みのメタ芸で本編で告知してくれる親切仕様。そして、懐かしのパズルゲームもあり。序盤から論理パズルを何度か仕掛けてきた。なるほど。今回の内容はコロナウイルスの特効薬ができたっぽい、という話。そしてその特効薬が何者かによって盗まれた。果たして誰がどうやって? 犯人当てはハズレ。まあ、しょうがないか。2025/05/23
NAOAMI
14
とんだ茶番どころか…。コロナの特効薬と目されるリキュアA7の調査目的で派遣された文科省の水鏡だったが、目の前でデータと薬剤サンプルが消失?紛失するアクシデント。経歴が出鱈目な怪しげな人物を追う局面と、やや時代遅れ感もある名門病院のちぐはぐな説明シーン。自分たちに穴は無いと言い張る大病院が語るセキュリティは眉唾な感じが漂う。コロナ禍以降、重症化=コロナという決めつけが横行するも、これってインフルでは?との疑惑がもたげ一気に謎解き急展開。人物特定検索からの全容疑者集合の終盤はまさかのオチ。まさに劇的な幕切れ。2025/06/08
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