内容説明
幕末の江戸、神薬と呼ばれる麻酔を駆使して、絶望の淵に立つ患者の人生を蘇らせる蘭方医・里永克生。近代医療の黎明期。“命”に執着した日本人の熱き人間ドラマ。
著者等紹介
和田はつ子[ワダハツコ]
東京都生まれ。日本女子大学大学院修了。時代小説を精力的に執筆するとともに、現代ミステリーも刊行。また、小説の他にハーブ関連書などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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rokoroko
19
江戸時代に先端医療する医師.麻酔とか手術とかマンガ仁みたい。楽しく読めた2021/11/08
るぅく
10
江戸時代に西洋の医療技術を学び、実践してく克生先生。彼の活躍はすごいです。病気だけじゃなく、不思議な事までも解決してしまう。うむむ、スーパードクターです。医療の進化によって救われる人の数が増えていくのは今も昔も変わらない。あとがきに書かれていましたが、日本でも手術の実績がかなり昔からあったのは知りませんでした。2013/11/28
mikeko
8
★江戸末期?の頃。蘭方医里永克生が神薬(麻酔)を用いて歯科治療を開始。やがて様々な病の治療にも着手し人々を救う。★克生医師は昼夜を問わず治療に専念し薬草も育てるという結構にハードな日々を送っている。友人の孝右ヱ門、和之進は彼をよく助け協力を惜しまない。愛弟子沙織、善田屋松右衛門も大事な協力者だ。★この時代の手術は麻酔なしであったり、衛生面にも現在のような配慮はされてない時代の手術は恐ろしいものだっただろう。★医療技術の進歩は先人達の努力の積み重ね。今の時代に生まれてよかったわ。★さて次に進みましょう♪2021/02/19
ミミネコ
7
テレビなどで良く見るのは、お酒を傷口に吹きかけ、患者さんを大勢で押さえつけ、痛さのあまり失神してしまうのが定番ですが、このように手術として医療を行う技術を持っていた方がいた事に感動しましたが、読んだ後になんかすっきりしないと言うか、物足りないと感じてしまいました。2019/08/08
sena
5
楽しく読めたんだけど、それだけ。いい話なんだけど、ああ良かった♪でおしまい2016/01/20