内容説明
解放されたユダヤ人たちは、なぜこぞってフリーメーソン入会を求めたのか。それに対しメーソン、とりわけドイツ・メーソンはどのような対応を行なったのか。一つの「異和的集団」の吸引と反発の歴史を膨大なメーソン資料を駆使しつつ詳細に跡づけ、近代西欧文明の深層構造を鋭く抉るユダヤ人歴史学者の画期的労作。
目次
第1章 問題とその背景
第2章 初期の出会い
第3章 アジア兄弟団
第4章 フランクフルトのユダヤ系ロッジ
第5章 革命と反動の期間
第6章 自由主義時代の事績
第7章 プロイセンにおけるメーソン解放への闘い
第8章 イデオロギーの観点
第9章 部分的解放とその後の反動
第10章 「ユダヤ人とフリーメーソン」問題の源泉
第11章 スローガンの範囲と限界
第12章 迫り来る追放
第13章 歴史的な意義
第14章 実際の関係
第15章 想像上の関係