内容説明
超大国アメリカはあと20年、経済大国日本は5年で衰滅する。統治不能・底抜けの危機迫る。
目次
1 ラテン・アメリカ化する底抜け日本(国民は民主党の「マニフェスト」に賛同していない;米軍はすでに日本を見限っている ほか)
2 ローマ型衰亡へと向かう超大国(「日の没することのない国」から世界史の脇役へ;「戻るべき地」を持っていたスペイン、持たないアメリカ ほか)
3 政権交代のワナ―人気取り政治(なぜ日本の若者は勉強しない、働かないのか;無邪気な有権者の独裁国家・日本 ほか)
4 オバマは期待はずれなのか(アメリカが一つになるには「ゴールドラッシュ」が必要;カネが儲かり、要領のいい政治をしたクリントン ほか)
5 日本人が知らないアメリカの見方―「三つの誕生」と「四つのアメリカ」(中国型市場全体主義の脅威;「世界帝国」を動かす目に見えないもの ほか)
著者等紹介
中西輝政[ナカニシテルマサ]
1947年、大阪生まれ。京都大学法学部卒業。英国ケンブリッジ大学歴史学部大学院修了。京都大学助手、三重大学助教授、スタンフォード大学客員研究員、静岡県立大学教授を経て、京都大学大学院教授(総合人間学部教授を兼任)。専攻は国際政治学、国際関係史、文明史。90年、石橋湛山賞、2002年、正論大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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タカユキ
3
政治というより歴史の本だった2010/08/26
Humbaba
2
民主主義というのは現代多くの国が用いている政治体系である.しかし,それは最適だから使われているというわけではない.少なくとも日本やアメリカの政治状況を見れば,必ずしも国民が幸せになる方向に意思決定がなされているわけではないことが解るだろう.2011/02/05
鉄髭
1
書いてあることを要約すると、消費税を直ちに10%に引き上げ、歴史に学び、アメリカという国についてもっと知るコト、の3点。ある一面からの、勉強にはなった。2011/06/22
たかむら
0
前半は日本の対米・対中外交の危うさを述べたもので、自民党を"政権しがみつき"、民主党は"素人"と言うのは分かりやすい。中盤は、ブッシュ(父)元大統領~現オバマ大統領の政策によるアメリカ経済の衰退の様子が解説されている。特に後半の歴史から鑑みたアメリカ気質とも言うべきものが非常に分かりやすい。本書に書かれている視点からのみ物事を見るのもどうかと思うが、とある人からみた日中・日米関係、日本政治に対する考え方と言う程度に読めば勉強になる本。2012/02/03
telephone
0
2010年の本で、少し古いが、アメリカの歴史等がよくわかった。2018/05/27