内容説明
各界著名人102名が自らの「死亡記事」を執筆。
目次
御挨拶(阿川弘之)
とうとう最後まで(阿川佐和子)
いまだ死せず(阿刀田高)
愛犬稟に何の便りもなく(阿部謹也)
友人医師の一言を鵜呑みにした末に(安部譲二)
絶版男、熊に食われる(嵐山光三郎)
「歩く百科事典」逝く(荒俣宏)
趣味は嫉妬(安野光雅)
じゃんけんで負けて俳句に出会ったの(池田澄子)
そばつゆ(池部良)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
54
文藝春秋からの依頼を受け、自身の「死亡記事」を生前に書いた102人の著名人たちがここにいる。この本が刊行されたのは2000年なので、その後あの世に召された方もいらっしゃる。饒舌にこれまでの輝かしい経歴を並べ立てる人もいれば、怠惰な生き方をしたと懺悔する人もいる。しかしどう書こうと自意識が滲み出ているものだ。世間からどのように自分は見られているのか、見られたいのか。「死生観」はその人の奥底を探るに的確な題であった。文庫版には新たに、みうらじゅん他11名の死亡記事を追加収録している。2014/12/08
スノーマン
23
確かに死んでからでは自分の死亡記事は書けないし、読めない。そこんとこ、自由に考えてみてはどうか、という企画は不謹慎を通り越して、案外素晴らしい試みではないかと思う。しかし失礼ながら、102名のなかには存じ上げてない方も多いのでちょこちょこ読みになってしまった。桐野夏生、筒井康隆の死亡記事が面白かった。作家は死に方にも気を使う(笑)2014/03/03
旗本多忙
18
だいぶ前に読んだ本です。最近私の近くの方が亡くなるんです。高齢ゆえ仕方のないことでしょうが、もしも自分で死の時期とか死に方を選べるとしたら、それこそ相応しい死に方というものだろう。と山田風太郎も書いている。 この本は文藝春秋が、もし自分の死亡記事が出るならこんな感じであろう。とユニークな自分の死に方を多くの著名人に架空記事を書かせたものだ。ピストル自殺あり、サメ食われて死ぬ、ネパール山中で座禅中に...久しぶりに本棚から引っ張りだしてちょくちょく読んでる。当たり前の死に方では面白くないね(笑)2024/07/29
魚京童!
15
意外と死に方はふつう。2015/02/02
ののまる
11
自分のことを語り尽くしたい人が多いのね(笑2018/07/26